Chumby到着!

ついにChumbyが到着!(と言っても,実は出張中に会社に届いていたのだけど)色はラテ.正式な日本語化はまだおこなわれていないので,英語版のままである.本革を使ったコンピュータはこれで二台目(一台目はPSION netbook)だが,コロコロしたかわいい感じは今までのコンピュータにはない感じである.さっそく自宅に持って帰って設定する.
無線LANの設定とUSオフィシャルサイトへのアカウント登録は特に問題なし.アクティベーションで困ったのは,chumbyの名前を入力する時に「Chumby ID is invalid」というメッセージが出たこと.実は最後にリターンキーを押してしまうと,アクティベーションの前でChumbyのIDをサーバ側が取得していないために,このようなメッセージを表示するらしい.これを回避するためには,リターンキーを押してはいけない.Chumby本体からアクティベート用のパターンを入力すれば,ページの下にIDが表示されるので,最後に「ACTIVATE」ボタンを押せば終了である.
本格的なカスタマイズは後にして,とりあえずデフォルトのウィジェットを表示しているが,英語版のままでも結構楽しめそうである.
なお,この手のユーザに情報を提示するシステムはPointCast,G社のH田氏が作ったJavaScriptでWebページを巡回するシステム,自作のいくつかの巡回・要約システムやそれに情報を提供するプログラムなどを使ってきた.それらの体験から言えることは,次の通りである.

  • メインの計算機の画面の中に設置してはいけない.たとえば,使っていない時に表示すると見ないし,大きい画面の隅に配置しても頻繁に更新されると気が散ってしまうので,結局使わなくなってしまう.どちらかというと,そういうところから離れているが,よく見るところに配置すると効果的である.
  • 情報提示時に何らかのキャラクターを出すインタフェースは,たいていの場合には使い物にならない(爆)例の「イルカ」を思い出して貰えばいいが,本来はヘルプの参照を減らし,また最適な時に情報を提示できるようにUI全体を適切に設計すべきなのに,これらの擬人化によりそれらが大幅に阻害され,ユーザのことを考えないコンテキストを無視した情報の集中化が起こるからだと思う.

なお,「かわいいキャラクターを出せばよい」(イルカ(笑)),「大きくかわいらしくデザインすればいい」(リボン(笑))と思う時点でUI設計者として落第であるが,日本では,ゲームが普及しているためか,このような誤解を抱えている人が多く,以前に「使いにくいから,絶対再設計すべきだ!」と言ったら,気を悪くして一切メールをしてこなくなった人がいた(が,その後そのシステムが評価されたという話も聞かないので,私の予想通りの結末になったような気がする).最近では,「i?ンシェル」が,まさにそのタブーに挑戦したので,どうなるか楽しみだ.