鴨川ホルモー(角川文庫)

会社の売店で見つけて購入.

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

やはり映画より小説の方がかなり面白い.というのは,映画の時間以内に収めるためにストーリー展開に無理が出ていることと,笑いを取るための変更が逆効果に働いているからだ.たとえば,早良京子は典型的なサークルクラッシャーなのだが,サークルクラッシャーはまず自覚しているタイプと自覚していないタイプに分類でき,さらに前者を意図的にクラッシュさせるタイプと性格的にクラッシュする結果を避けられないタイプに細分できるが,映画では前者,小説では後者なのである.だから映画では単なる嫌な女だが,小説では必ずしもそうではなく,より複雑な心の動きを描いている.やはり,この辺は小説家と脚本家の能力の差が出たような気がする.
続編も買おうかなあ…でも単行本は場所を取って邪魔なんだよなあ….
ホルモー六景

ホルモー六景