女の子ものがたり(渋谷シネクイント)

神輿が来る時間が空いたので,一人でシネクイントに「女の子ものがたり」を見に行く.これは,西原理恵子の自叙伝的な,三人の貧乏な女の子達のかなり救われない物語だが,映画は最後を一種のハッピーエンド的なものに変えているようだ.どうも女性版スタンバイミーという位置づけもあるらしい.
主人公を,森永永依,大後寿々花深津絵里で演じて行くのだが,特に大後寿々花の時の演技が秀逸か.深津絵里はエンディング直前まで救いようがない漫画家を演じている(これも好演だけど,なにしろ役が役だから…)が,最後の最後でようやく救われる感じ.
「女の子ものがたり 涙のリコメンカード」という,感動を涙の数だけ色を塗って渡すと,二名まで1,300円で見れるというなかなか良い企画があるが,肝心のお客はそれほど多くない.やはり,原作が相当救われない話だということが知られているからだろうか.
しかし,この三人,全然顔が違う.演技力には問題はないものの,もう少し似ている女優を集めた方がよかった気がする.