iPad発表!

アップルのタブレット形端末iPadが,ついに発表された.以前予想していたような革新的技術はなかったが,iPhoneと共通のアプリがそのまま動作するのは大きい.ただ,現在は同サイズか4倍拡大だけで,同時動作もまだ許されない.iPadが本領を発揮するのは,それらの条件が緩和されたiPad OS 4.0が登場してからであろう.
評価は分かれているようだが,実際に使ってナンボという気デバイスだろう.私はソファに座ってor寝転んで使う時には,EeePC 901を180°近くまで開いて使っているが,iPadではもっと快適になるはずだ.ちょっと悩むのは,これは外に持ち出すデバイスなのか?ということだ.たとえば,昔K田氏が提唱したタブレットJava端末は「こたつトップ」と称していたが,あのようにこたつの上で使うだけで,持ち出さないなら3G回線は不要だし,価格が安いので複数箇所に置いて同様のアクセスができるようにするという可能性もあるだろう.使い方・使い勝手には日米の文化の差がかなりあるだろう,たとえば,重量が680g以上と日本人には少し重そうだし,基本的に移動は公共交通機関の日本の首都圏では,移動中で使うのは厳しいかも.結局iPhoneを出先で使い,自宅ではiPadということになるのかもしれない.この点ではiPhoneiPadの連携がどの程度うまく行くかが楽しみだ.
用途について考えてみると,Flashに対応していないので,これだけでWebブラウジングの要求を100%満たせるわけではない.HTML5への移行が進めば良いのかもしれないが,やっぱりiPadではFlashには対応してもらいたい.
また,この種のデバイスには,つい「論文読みマシン」を期待する人も多いだろう.実はiPadの発表を聞いて,すぐKindleを論文読みマシンとして購入しようと調べてみたが,目次がない,ページ数が変わる,図でPDFのレイアウトが崩れるなどの点から実用に耐えないらしい.これはPDF対応が優れているはずのiPadではかなり改善されるのではないだろうか?
あとプレゼン用マシンとしては,タッチしたところにレーザーポインターがあるかのように光るそうで,かなり使いやすいのでないか.私はプレゼンはデータ共有・交換を重視して,まだPowerPoint派なんだけど.
新OSが出て,各アプリが対応してからが本当の勝負のような気がするが,まず早く店頭で触れるようになって欲しい.