ドコモがGSM micro SIM販売

ドコモがiPad用にGSM micro SIMを販売するらしい.
ドコモ山田社長「iPad、前向きに取り組みたい」(イザ!)
これは以下の点で結構面白い状況になってきたと思う.

  • これはドコモがSIMフリー端末を公式に認めるという宣言とも解釈できる.つまり,データ定額SIMカードの販売を開始したり,現在導入された自社端末以外にデータ定額アカウントを使わせない施策の撤廃が期待される.
  • iPadにドコモが提供するのは定額契約だろうが,同時にb-mobile 3Gとしてチャージ可能な契約が提供されるだろう.たとえば,GDDフォンの場合は500分/90日で8,400円・1,000円単位でチャージ可能だったので,iPhoneと違ってサイズが大きいために外で使う時間が少ないiPadには,そちらの方がよいかも(b-mobile 3Gはパケット量ではなく通信時間なので,出張先のほとんどで無線LANが使えるので3G回線を長時間使わない人にとっては結構使い勝手がよいのだ).
  • これに関して,あの(笑)孫社長の発言がないということは,アップルとの契約に縛られているかもしれない.つまり,ソフトバンクモバイルからはSIMロック版が出る可能性があり,山田社長の発言はそれを牽制しSIMフリー版の国内販売をアップルに求める声明だろう.このようなソフトバンクモバイルとドコモとの対決で,現在の状況がさらに改善されることが期待される.
  • 現在アップルは同一国内で複数キャリアがiPhoneを販売することを認めるようになりつつあるが,山田社長の「あきらめたわけではないというスタンスは変わっていないが、iPadと異なりSIMロックがかかっている」という発言から推測すると,いまだにドコモは蚊帳の外のようで,次期iPhoneがドコモから発売される可能性は低いかも….もし,次期iPhoneがドコモから発売されれば,ソフトバンクモバイル契約のiPhoneNexus Oneに,ドコモ契約のNM706iiPhoneにしたかったのだがorz(G社のU田氏によると,Android OS 2.1と1.6では雲泥の差らしいので,XperiaよりNexus Oneが欲しいのだ)

ちなみに,この発言を聞いて,3G対応iPadの方を購入する決心がついた.登場する時には,すでにiPad OS 4.0になっていることであろう.このブログ記事によると,「Appleは、Android/GoogleがついてこられないようにiPhoneを積極的にアップデートしていく」,「次期iPhoneは凄い(A+)アップデートになる」ということで,次期iPhone OS(=iPad OS)は期待できるかもしれない.
追記:やはり孫社長iPadにはノーコメントを通しているようだ.
孫社長、iPadは「素晴らしい製品だ」ITmedia News)

この日のソフトバンク決算説明会で、孫社長iPadについて「まだコメントする立場にない」と繰り返した。micro SIMの販売についても「ノーコメント」とした。