radiko.jpデビュー

ついにradiko.jpを聞き始めた．と言っても，インターネットラジオも聞いていたし，iPhoneで「TOKYO FM」も使っていた．ただし，「TOKYO FM」は最初ということもあり，聞ける番組が限られていたり，CMも流れないから，国内の本格的なインターネットサイマルはradiko.jpが初めてだ．
なぜ私がインターネットラジオを聞くかというと，自分の音楽ライブラリでは同じ曲ばかり掛かって飽きてしまうことと，新曲になかなか出会えなくなるからである．また作業中に聞くものとしては「聞き流せる音楽番組」が適している．
radiko.jpで興味深いことは，これでラジオが復権するのでは？ということだ．TVは画面を注視しなければいけないので，他の作業をやりにくい．しかし，インターネットラジオは基本的に聞き流し，もし「これはっ！」と思うものがあれば，リンクをクリックしてホームページで確認すればいいので，TVと違って長時間接することが可能で，メリットはより大きい．
本当にラジオが復権するとしたら，「コンテンツやサービスの流行・普及には，提供形態の寄与が大きい」という事実が証明される．つまり，CDが売れない，本が売れないという事実を今まで業界は不法コピーのせいにしてきたが，ラジオが物理デバイスから解き放たれたとたんに使われるようになった事実は，実は音楽CDや紙の書籍という彼らが頑固にしがみついて来た提供形態が今の世の中に適さなくなったということを証明するわけだ．さらに，「どの程度使われているか」という事実の観測が，従来よりも素早く正確にできるために，CMの投資も増え，無料化も進むのではないだろうか．