一つの蔵を飲み比べる会 第一回<旭菊酒造を飲みつくせ>(吉祥寺・にほん酒や)

M枝氏の企画で,「にほん酒や」で初のお酒の会が行われた.テーマは最近蔵が火災にあってしまった「旭菊酒造」のお酒の一気飲みである.お酒を仕入れたのは,福岡の入江酒店だそうである.
お酒は以下の通り.大地の純米酒が,火災を免れた貴重な60本のうちの一本である.

  • 旭菊 純米大吟醸 山田錦(40%) 9号酵母 日本酒度+3 酸度1.4 19BY 製造年月22年6月(福岡・旭菊酒造株式会社)
  • 旭菊 大地 純米吟醸 山田錦(50%) 日本酒度+3 酸度1.4 20BY 製造年月22年6月(福岡・旭菊酒造株式会社)
  • 旭菊 大地 純米酒 山田錦(60%) 日本酒度+3 酸度1.6 21BY 製造年月22年6月(福岡・旭菊酒造株式会社)火作大地 27/60
  • 旭菊 特別純米酒 山田錦(60%) 7号酵母 日本酒度+4 酸度1.55 18BY 製造年月22年7月(福岡・旭菊酒造株式会社)
  • 旭菊 綾花 特別純米 瓶囲い 大木町産山田錦(60%) 日本酒度+4 酸度1.5 20BY 製造年月22年3月(福岡・旭菊酒造株式会社)
  • 旭菊 純米酒65% 6号酵母 20BY 製造年月22年6月(福岡・旭菊酒造株式会社)
  • 旭菊 特別純米秘蔵古酒 山田錦・麗峰(55%) 日本酒度+3 酸度1.7 8BY 製造年月21年3月(福岡・旭菊酒造株式会社)

料理は,桃とスダチのシャーベット,青森産の野菜で作ったラタトゥイユ,モロヘイヤとそぼろのあんかけ豆腐,カマスの南蛮漬け・カラシ添え,カツオの漬けと生姜のジュレ,レバーとハツのスモーク,シャモロックの水炊き(八角の醤油だれ,胡麻だれ).
「にほん酒や」の高谷氏が一生懸命料理と日本酒のマリアージュを考えた渾身のメニューで,旭菊酒造のお酒は統一感がある反面,バリエーションはあまりないので,料理の方でアクセントをつけるようにしたそうである.シャーベットには,綾花の冷酒を合わせたが,綾花は落ち着きすぎていて柑橘系の味と喧嘩はしないものの,もう少し華やか系の蔵のお酒の方が相性がよいと思うが,氷を入れるとかよく工夫していたと思う.ラタトゥイユはスパイシーな味,あんかけ豆腐は優しい味,レバーとハツのスモークはパンチの効いた味で,落ち着いた旭菊の味を多彩に見せてくれた.特に,スモークと,水炊き+醤油たれは絶品だった.ただし,エアコンを切って外気を取り入れたら,せっかくのジュレがまたたくまに溶けてしまったのはちょっと失敗だったが(笑)





M枝氏,どうもごくろうさまでした.「にほん酒や」の皆様,いつも美味しい料理をありがとう.