ちょんまげぷりん（新宿武蔵野館）

Twitterでもりがーるに教えてもらった「ちょんまげぷりん」を鑑賞．最初はお菓子かとおもったら，武士がプリンを作る映画だった（笑）
監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村義洋で，比較的地味な作品だが，着実なストーリー展開で，最後まで観客を惹き付ける．結局，タイムトラベル物なのでストーリーには若干の飛躍はあるものの，脚本がしっかりしているからか，それはあまり感じさせない．
主人公の武士の木島安兵衛は錦戸亮．彼は美形だが，あまりに整いすぎていて主人公としてのアピールに多少欠けるところがあるが，この作品ではその端正さが厳格な武士役にぴったり．
彼を受け入れるシングルマザーの遊佐ひろ子役はともさかりえで，実生活と同じこともあるのか，非常にはまり役である．この映画は，最初から最後まで彼女を中心に回っていると言える．
その友人役に佐藤仁美がいて，彼女はいま一つ人気が出ないが，個人的にはかなり評価している．ホリプロタレントスカウトキャラバン・グランプリでありながら，そもそも酒豪でパチスロ好きということからわかるように，「かわいい系」ではなく「おばちゃん系」のキャラが濃〜いタイプなので，これからブレイクしてくれるといいな．
エンディングに流れるのは，忌野清志郎が甲本ヒロトと歌った「REMEMBER YOU」．まさに最高！
映画が好きな人なら，必ず満足してもらえる作品だと思う．