酒をよぶ食卓 MASS(盛岡市内丸)

一旦お店に挨拶したが,開店時間まで30分ほどあったので,その間周辺をぶらぶらと散歩する.北上川の緑一杯の河川敷や,明治時代に建設された旧盛岡銀行の建物,名所の石割桜を見る.盛岡は本当に緑溢れたいい街だと思う.



その後「芳本酒店」の芳本夫妻に紹介してもらった「酒をよぶ食卓 MASS」に.昼間は「かまどのある家」という名前の定食屋で,夜は居酒屋になるらしい.5時半開店だが,その直後からお客がどんどん来て,人気の程が伺える.開店してしばらくしたら,なんと芳本和重氏に来て頂いて,いろいろな話を伺うことができた.

店のカウンターの上には,次の写真のような古いお燗機が!これは芳本氏の私物で,内部の配管が少し変形していて,入れたお酒が残ってしまう問題があるそうだが,それをなおしたらぜひ日本酒イベントで使ってみたいそうである.

料理は以下の通り.芳本氏と話をしていたので,料理の名前はうろ覚えである.結局1時間半ぐらいしか滞在できなかったが,時間が許せばもっといろいろ食べてみたかったなあ….

  • 鯖の薫製?

  • 山菜のおひたし?

  • 刺身盛り合わせ(鯛,鰹,鯵)

  • そばとうどんの冷やしかっけ.普通は暖めて食べるので,冷やしたかっけは芳本氏も初めてらしい.

  • 短角牛のしゃぶしゃぶ?


お酒は,竹鶴,いづみ橋,南部美人 芳梅,るみ子の酒などだったと思う.素晴らしいことに,るみ子の酒は,途中で店からかなり古い熟成酒までも持って来て頂いた.
実は「日本酒義援金プロジェクト キックオフ」に参加していて,前半のお燗番を担当していたのが芳本氏だったそうだ.私も彼のところに何度も行ってしまった….
芳本氏から,岩手の蔵の事情もいろいろ教えてもらう.なお,彼が近年著しく変わったと思っている蔵は,森喜酒造場と泉橋酒造らしい.私も昔西武新宿駅のすぐ近くにあった「地酒屋」で初年度の「るみ子の酒」は呑んだのだが,正直言ってかなりひどい出来だったので以後何年間も敬遠していて,次に呑んだ時の酒質の著しい向上には非常にびっくりした.芳本氏に聞いたところ,彼も同じような感じだったらしい(笑)泉橋酒造も時々呑んではいたのだが,明らかに良いと思うようになったのは,数年前の山廃ひやおろしからで,それ以後急速に変わりつつあると思う.
芳本氏,どうも呑みにつきあってくれてありがとうございました.今度はぜひもっと長い時間おつきあいさせてください.