コクリコ坂から(T・ジョイ大泉)

スタジオジブリの新作で,監督は宮崎吾朗,脚本は宮崎駿と丹羽圭子.
今回の舞台設定は1963年と,全体的にかなりノスタルジックで,もしかすると「紅の豚」の続編を作りたがっている宮崎駿の願望が出ているのかもしれないが,かなり懐かしい作品に仕上がっている.特に,「カルチェラタン」のデザインは一見の価値がある.
ヒロインの松崎海役は長澤まさみだが,予想に反して(爆)悪くない.主題歌,挿入歌は手嶌葵坂本九で,選曲もなかなか良い.エンディングがこれでよかったのかよくわからないが,特に年配の人にとって,なかなか良い小作品に仕上がっていると思う.
ただ,少し寂しかったのは,昔のスタジオジブリが持っていた広大な世界観やスケールの大きさというものが最近の作品にはなくなってしまったことだ.また,そういう作品も見てみたいなあ….