一献の系譜(和歌山県JAビル・和歌山市美園町)
「一献の系譜」が和歌山で上映されるというので,「和歌山県JAビル」に.
なんと,和歌山県の10蔵が集まって,1Fはお酒と仕込み水の試飲ができるようになっていた.
特に仕込み水の比較ができたのがとても貴重で,微妙な違いがあることが面白かった.なお,10蔵中2蔵が同じ場所で取水していたのだが,「都海乃小舟」の常連のF久保さんはそれを知らずに当てたのが凄い.
映画については,以前の記事を見ていただきたい.小さいスクリーンで,能登の風景の素晴らしさを感じにくい点が少し残念だったが,二度目でもとても満足度が高かった.なお,後で石井かほり監督に「生酛造りのシーンで,今の少人数による造りではなく,昔の灘の大人数による造りの動画を使ったのは意図的ですか?」と質問させて頂いたが,やはりいろいろな思い入れがあるようである.
終了後は,映画に出演していた「車坂」の藤田晶子杜氏(能登杜氏),能登杜氏組合のシーンでちらっと写っていた「黒牛」の岡井勝彦杜氏(能登杜氏),「初桜」の河嶋雅基杜氏(丹波杜氏?但馬杜氏?),「羅生門」の山本浩伸杜氏(南部杜氏),そして石井かほり監督による豪華なトークショーだった.藤田杜氏の見事な司会で話が盛り上がった.岡井杜氏や武田杜氏は孤高の人という感じだが,藤田杜氏の社交性はこれからの和歌山の日本酒蔵を結束させて,さらに盛り上げてくれるのでないかと思う.
その後,1Fに移動して県内の蔵の日本酒を1種類づつ試飲.
なお,今回は次のような通い袋を販売していたので購入してみたら,石井かほり監督も使っていたのがちょっと嬉しかった.