土佐屋室戸(京都)

お手伝いでかなり遅くなってしまったが,かぶら家のママに「京都に行くならここ!」と推薦されていた焼き鳥屋にようやく行く.

追記:正しくは,焼き鳥屋ではなく,「土佐料理・皿鉢料理」でした.すみません.

…と言っても,N山大のK野教授を始めみんなには,ものすごい敷居の高い店だと脅かされていて,しかも二階にあるようだが階段が見えない(その後,扉の内側に階段を発見した).店の前で悩むこと20分,ようやく意を決して入る.

いきなり断られるか?と思う(苦笑)が,案ずるより生むがやすし,意外とすんなり受け入れられる.しかも,かぶら屋の女将に紹介されて来たと言ったら,いきなり態度が急変して盛り上がる.隣に接待らしい日本人とドイツ人の二人が居て,彼らとも話をしながら酒を飲む.

で,食べ物と酒もおまかせにする.

最初は鱈の白子が出てくるが,これがまったく生臭くなく,とろりとして非常にうまい.どうも一匹まるごと仕入れて,自分で裁いているとのこと.隣のドイツ人も味に驚嘆していた(ただし,白子を説明するのに苦労して,最後まで材料が何かはっきりわからなかった模様).次は,つくねだが,これも表面はかりっとしているが,中がふんわり(たぶん山芋を混ぜているのではないか?)していて,しかも炭火焼の香ばしい匂いがして,レベルが違う.その後,肉,砂肝,皮と続くが,皮は巻かれていて,表面がかりっ,中がぬめっとして,その食感の対比がすばらしい.その次の心臓と肝臓の刺身には,再び驚嘆.なにしろ,肝臓が黄色!をしていて,それが白子のようなとろっとした味わいなのだ.さらに,肝と卵をもらうが,これがまたうまい.

酒の選択でこれっと思ったのは,選択が特定の蔵に固執していないのだが,味わいという点で比較的似た味わいを選んでおり,食事をしていて統一感があるのだ.あなどれない.

結構いろいろ盛り上がって,なんと私は頼まれてしまって,学位記を筒から取り出して店主に見せる(こんな馬鹿は,きっと私ぐらいだろう(苦笑)).最後に,接待の二人組は,他にも遊びに行く相談をしていたのだが,舞妓に会いたいとか言っていると,店主が「写真くらいなら,頼めば取らせて貰えるぞ」と言って,急遽帰り支度を始めたので,私は帰ることにする.

ここはお勧めですよ>M上教授orG社のみなさん