ハチミツとクローバー(羽海野チカ)
映画を見たらどうしても原作を読みたくなって漫画喫茶に通っていたが,ようやく全巻読破!
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/08/19
- メディア: ペーパーバック
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結局前半しか映画化しなかったらしく,後半は最後の2巻ほどで状況が急転直下しいきなり終了.ということは,もしかすると続編はあるのか?後半は演技力が問われそうなストーリーなので,単に蒼井優がかわいかっただけの今回と違い,彼女の演技力がもっと生きるだろう.
なお,作者の理想の男性は,とにかくどんな状況(相手に好きな男がいようが,振られようが,遠距離恋愛だろうが…)であってもずっと近くにいてくれる人のように感じる…が,それは作品中にも書かれているように,学生時代でもないと難しい.というのは,学生時代は時間の余裕があるし,何があろうと学校という場で頻繁に顔を会わせるのだが,一旦社会に出ると互いに会おうと努力しなければ決して会えなくなるからで,この作品は主人公の学生時代と同時に終わっている.たとえば,まだ学生だと,交際を申し込んだ男性に付き合えないときっぱり断りながらも,その後も会いたいという矛盾に満ちた発言をする女性が結構いるが,それは会えて当たり前な状況しか知らないからかもしれない.その時期を過ぎた後,彼らの関係がどのように変わるかというのも見たかった気もするが,たぶんそれはこの作品の良さを台無しにしそうだから,ここで終わらせて正解だろう.
追記:というか,そのようなモラトリアムの状態を卒業していくところを描きたかったのかもしれないな.