第5回醗酵リンク大会(飯田橋・コートメダリオン)

醗酵リンクは,純米酒を天然醸造の醗酵調味料・醗酵食品を使った料理と共に味わったり,蔵元・生産者と酒を酌み交わすという目的のイベントであり,O塚屋のK子氏にS井氏と共に誘っていただいた.当日は,松の屋のるみちゃんがA子氏ら二名を連れてきており,K子氏も着物ということで,計4名の着物美人という両手どころか周囲がすべて華状態.この日は私も着物だったが,男の着物は基本的に生地が地味な色の上に,しかも私は上下が紺のアンサンブル(通常は男の着物は,羽織と長着を同じ生地で仕立てることが多い)という地味さなので,るみちゃん,A子氏,K子氏も「男の人の着物姿もいいですね」と一応誉めてくれるものの,女性の着物の美しさとは比較にはならない.なお,当初は下駄で歩くことに苦労したものの,慣れるとゆったりした着心地にやみつきになりそうである.なお,当日のみんなの着物写真はS井氏のブログに掲載されると思う.
ただし,K子氏からダメ出しあり…というのは,「菊姫」のニ升袋を見て,それはこの集まりに喧嘩を売っているようなものだというのである(菊姫はアル添吟醸酒を支持している蔵なので…一応純米酒も造っているんだけど…).それなら,某酒屋の奴は?と聞くと,それもNG(苦笑).そこで,本当は竹鶴とかが欲しいけどないじゃないですか,私だけじゃなく二升ガールズ達が持っていても不思議じゃない素敵な奴を作ってくださいよとお願いすると,結構前向きに考えてくれるらしいので,ちょっと楽しみ,
醗酵リンクの今回のテーマは「手前味噌のススメ」で,自分で味噌を作りましょうというもの.しかし,招待講演者の「春駒味噌」のはるこま屋の五月女清以智氏は,話は脱線しまくりで面白かった.なお,良い味噌汁を美味しく飲むためには良いお椀を…ということで,ようやく望むお椀を見つけたが,作者はすでに亡くなっていたらしい.しかし,他の職人は残っていたので,息子に復活させてもらうことに成功して,そのうち発売されるとのこと.ただ,私はそこの杯でお酒を飲むと美味しいというほうに興味があったりして…(笑).
さて,当日集まった蔵は,神亀,武勇,男女川(みなのがわ),喜久酔,秋鹿,雑賀,福千歳,睡龍,扶桑鶴,竹鶴,杜の蔵.とりあえず竹鶴の石川杜氏は私を覚えてくれていたらしく,さらにS井氏に睡龍の加藤杜氏に紹介してもらった(が,女性じゃないと覚えてくれない気が…).我々は竹鶴と睡龍のブースの前に陣取り,そこを起点に呑み歩いた.特に印象にあるのは,次の酒か.

  • 秋鹿 山廃生原酒 朴 山田錦70% 2005(木桶貯蔵 常温熟成)←これは本間酒店スペシャルらしい by K子氏
  • 竹鶴 酸味一体 雄町にごり(原酒) 雄町65% 6号?(ゴジラ酵母)←これは新しい酸味一体.昨年よりは普通の酒.

福千歳は,今までカップ酒しか呑んだことがない気がするが,比較的燗上がりするタイプの酒.男女川は華やかではなく,比較的落ち着いた味だったと思う.大吟醸をお燗しろとか,仕込み水ちょうだいとか,やりたい放題だった(爆)
食事を提供してくれたのは,東銀座「八彩懐石・長峰」,神田「新八」,湯島「楽」,錦糸町「井のなか」,「ゆばと豆腐の店 豆源郷」などで,醗酵リンクお薦めの調味料を活用したもの.実を言うと,呑むほう優先であまり種類は食べなかった気がするが,長峰の野菜料理と,豆源郷の豆腐と油揚げは特に印象に残っている.
なお,るみちゃんが先日松の屋で会ったサンシンの社長を紹介してくれたので,「ミニミニかんすけではまだ大きい.トラベルかんすけを作ってください!」とお願いしたら,興味を持っていただいたらしく,出来たら松の屋に届けますと言っていたが,お互い酔った時の約束だから,あまりあてにしないでおこう(爆)
最後に,余った酒は持って帰ってもいいという話なので,残り少ない一升瓶のなかから秋鹿の雄町の特別純米酒をもらう.ここで二升袋が役に立った…やはり,酒の会には二升袋である.