象の背中(吉祥寺セントラル)

「死ぬまで生きたい」という宣伝文句が印象的で,役所広司今井美樹が夫婦役ということで,オールナイトを見に行ってみた.役所広司の演技が素晴らしいのは言うまでもないが,今井美樹も予想通りしっとりした妻役で非常に良く,子供二人との穏やかな生活を描いていた.他にも,井川遥手塚理美高橋克実笹野高史伊武雅刀,増岡徹と私の好きな俳優ばかりだが,特に良かったのは兄役の岸部一徳か.
さて,肝心のストーリーだが,私はあまり感情移入できなかった.主人公がガンを告知された直後の行動の理由がよくわからないだけでなく,それがあまりにあっさり書かれていて,後にあまり影響を与えないので浮いている気がした.もしかすると,原作にはもっとしっかり描かれているのかもしれない.