千歳鶴 酒ミュージアム(札幌)

シンポが終わり,M林氏と一緒に札幌駅に行き,荷物をコインロッカーに預けた後に彼を見送ったが,飛行機が出るまでにかなりの時間の余裕がある.そこで,千歳鶴の酒ミュージアムに歩いていく.なお,こういう時に役立つのがGarminのnuvi 360で,奈良の時といい,最近は出張時に非常に便利に使っている.
4:30頃に到着すると,いきなり人が並んでいたのでびっくりするが,これは地元の人たちが仕込み水を汲みに来ているらしい.館内でも入口に仕込み水の飲み場があり,柔らかななかなかいい水だった.
館内の展示品の数は多くないものの,歴代の広告に登場した女優達は見もの.また,以前の杜氏が酒作りの歳に書き留めていたノートが二冊(麹用ともろみ用)あったが,時間やさまざまな分析データと一緒に,コメントが2ミリ角ぐらいの細かい文字でびっしり一面に書き込まれていて,杜氏という役割の凄さを感じさせた.
さて,ここは一部の大吟醸を除けばかなりの数の試飲が無料でできるので,純米酒純米吟醸酒を試飲.最近は,地産地消のために,吟風などの地元の米を使っているが,基本的にはきれいな味を志向しているようだが,中には水分を凍らせることでアルコール度を20度以上に高めた酒などもあり,結構面白い.なお,酒ミュージアム限定のお酒もあり,新発売のお燗用の酒がなかなか良いように思ったので,二本買ってきてみた.一本は松の屋に持っていき,一本は友人達と消費する予定.

  • 千歳鶴 燗あがり山廃純米 北海道産吟風(65%) 製造年月2007年11月(北海道・日本清酒株式会社)

この会社は,日本酒だけでなくワインや味噌も作っていて,粕を使ったお菓子(キャンディ,まんじゅう,ソフトクリーム,アイスクリーム,ケーキ)も含めて店内で試飲・購入できる.吟風鈴という吟風を使ったプリンが完売していたのが心残りだった.別館では,ラーメンや洋食などを食べることもできるし,工場見学(土日は日時指定で一人から可能,平日は10名以上で予約する必要あり)もできるので,結構楽しめるかもしれない.