井のなか(錦糸町)

ここを予約した時に工藤氏に,Y田氏のリクエストに従って今回のお題は「豚グルメ.野菜と豚を大堪能!レバーもあるでよ」とお願いしておいたのだが,それが後から後悔するような凄いことに(笑)
料理は,お通しはキャベツの煮込み,あと一見パフェ風なもの(豆腐,グレープフルーツ,トマト,バジルソースを層状にして,豚の軟骨から取ったゼラチンで固めてから,一番上にキャビアを載せたもの),8品盛(ほうれん草のおひたし,ロールキャベツのブイヨン煮,のれそれの三杯酢和え,玉子焼き,香味野菜のみじん切り和え,セロリと昆布・タコのマリネ,茄子のジェノベーゼソース,リエット),シャモロックの胸肉の刺身・ラムレバーの叩き,シャモロックのレバー,銀杏,鹿熊豚の煮込みとちんげん菜,鹿熊豚の脛の軟骨味噌漬焼き・ステーキ・キャベツ添え.一見パフェ風なものは,その柑橘系の酸味の爽やかな味が素晴らしく,一ダース以上の香味野菜をみじん切りにして酢で味付け?したものらしく,これも派手ではないがじわじわとくる旨味が素晴らしい.その後の肉・レバー料理が続くあたりは圧巻で,私は最後の二皿が同時に出て来たあたりで自分の負けを確信した(爆)工藤氏にも,「いやあ,…さん(←私の名前)本気なのかな?って思ってました」と言われてしまった(苦笑)工藤氏は持ち帰れるようにお弁当用の容器を出してくれて,一反は煮込みを半分以上入れたものの,その後それを開けてついに完食してしまったY田氏にもびっくり…「ホテルで自分のお腹をみたら,すごいことになっていた」そうである(爆笑)
お酒は以下の通り.この日の朝にO塚屋のK子氏から,黙っていてと言ったのに,みんなブログに書いちゃって,怒られたらどうしようというお叱りのメールが来たのだが,工藤氏はそれを上回っていた!なんと別の蔵のブレンドで,しかも純米酒ブレンドするというもので,確かに熟成感を別に長期保存された純米酒で出すのは良いアイデアなので試してみたい.Y田氏は普段はあまりお酒を飲まないのだが,竹鶴には衝撃を受けたらしい.

  • にごり酒スペシャブレンド by 工藤氏(レシピは,竹鶴と扶桑鶴の澱を混ぜて,それに竹鶴の純米酒を加えたもの)
  • 栗林(りつりん) 特別純米 麹米:山田錦(60%)・掛米:酒こまち(55%) 六号酵母 火入 K-601 製造年月20年1月(秋田・合名会社栗林酒造店)燗
  • 鷹勇 山廃純米 平成15年度仕込 山田錦:40%・玉栄:60%(60%) 協会7号 15BY 製造年月H20年2月(鳥取・大谷酒造株式会社)燗
  • 竹鶴 純米原酒 広島八反錦(60%) 協会6号 2000(平成12)酒造年度 製造年月19年9月(広島・竹鶴酒造株式会社)燗
  • 小笹屋竹鶴 番外編 純米原酒 広島産山田錦(60%) 2001(平成13)酒造年度 製造年月19年10月(広島・竹鶴酒造株式会社)燗

Y田氏,工藤氏,私の三人はアル・ケッチァーノに行ったことがあることが判明したが,工藤氏によるといま一つだったとのこと.新鮮な魚に塩とオリーブオイルとハーブのあっさりした味がいいんじゃない?と言ったら,「それは料理じゃない」と言われてしまう.確かに,この場合は材料まかせの度合いが強いので作る側としては物足りないのかもしれないけど,私は両方好きかな.なお,今回Y田氏は料理,お酒ともに大満足してくれた様子.よかった.