井のなか(錦糸町)

浴衣を注文したり,大人の科学を予約したり(チケットは13番!なお,予約するのは書籍売り場ではなく,5Fの「TENORI-ON」が置いてあるインフォメーションカウンターというところに注意すべし),買い物したり,映画を見たりしてから,久しぶりに井のなかに.
料理は,お通しの冷や奴(何か野菜?薬味?を載せているが,これが美味い),づけ鮪と〆鯖の盛り合わせ,長島農園の野菜とハモンセラーノのサラダ,アンチョビと玉ねぎのパイ,豚肉のロースト,海老しんじょう.
お酒は次の通り.特に凄かったのは秋鹿の「酛しぼり」で,日本酒度が-36!,酸度が6.8!,アミノ酸度が2.1というかなりの変態酒で,味わいは日本酒としてはかなり酸っぱく,爽やかな(?)酸味がある白ワインという感じか.工藤氏が「これにアンチョビの塩味が合いますよ」というのでパイを食べてみたら,確かに合う.好き嫌いはあるかもしれないが,この味わいは日本酒の地平をさらに広げるものだと思うし,酒飲みとしてはこれはぜひ一度飲んでおくとよいかもしれない.

  • 睡龍 生もと純米 おこぜ 瓶燗(65%) 17BY 製造年月20年2月(奈良・株式会社久保本家酒造)燗
  • 秋鹿 生酛 純米生原酒 酛しぼり 山田錦(70%) 2008年2月上槽 製造年月20年6月(大阪・秋鹿酒造有限会社)冷や
  • 仙亀 純米清酒 阿波山田錦(80%) 製造年月2007年6月(埼玉・神亀酒造株式会社)燗
  • 扶桑鶴 純米吟醸 にごり酒 佐香錦(55%) 協会9号 平成18酒造年度 製造年月19年8月(島根・株式会社桑原酒場)燗

なお工藤氏はまだ厨房に入ったままで,遅い時間になって手が空いて来てからカウンターに出て来たのだが,「お燗するのもしばらくぶりです」と言っていたが,早く戻って来て欲しいな.まあ,遅めの時間なら大丈夫ということがわかっただけでもいいかな.