某ワークショック

毎年恒例となった某ワークショップに行く.締切を抱えているだけでなく,今年はY名教授から直接連絡がなかった(昨年の参加者に機械的に送付された)ので迷うが,新人K木氏に教えたら彼も行くということだし,G藤教授にお願いもあって(謎),行くことにした.
ワークショップと言っても実は学生の進捗発表で,卒業までまだまだ時間があることもあり,完成度が高い研究はほとんどない.それでも,真面目に考えている学生と,遊んでいる学生の識別は一目瞭然(爆)個人的に面白かったのは,商用サーチエンジンのランキング変動の分析,大規模WebデータのためのURLハッシュ方法の検討,非分散(←ここ重要.つまり研究用などの目的に,あえて一台のマシンで数億ページ=日本の大部分を簡単に収集できるようにするのが目的)高性能Webクローラの開発,グラフ構造を縮約してリンク解析アルゴリズムで高速に近似解を出す手法の検討,Googleの検索結果(理由不明の無視できないランキング変動が存在するのだ)を使った研究がどの程度信頼できるか?など.彼らといろいろ議論したが,なかなか勉強になった.助教のH手氏はやはり学生とは違い,巨大Webアーカイブの面白い分析をしていたが,これは表に真面目に書くかも.
Y名教授と話したのは,この分野の国際的な舞台では,すでに何らかの有力企業(G社,Y社,M社など)と共同研究しなければ論文が通らない状況になっているということ.日本企業はそのような共同研究を面倒だといやがる(同一企業グループにおいてさえも!)ので,研究分野においても日米の格差は今後もどんどん開いて行くかもしれない.
なお,結局G藤教授には会えずorz 直接メールでお願いしようかなあ….