東武百貨店池袋店

昼食後,酔っぱらった状態で東武百貨店の酒売り場に行くと,同様に昼食を済ませて来たらしい敏夫専務が.ここの酒売り場に来るのは初めてだったが,デパートとしては結構変わっていて,竹鶴,秋鹿,神亀などのしっかりした純米酒が沢山置いてある(ただし,個人経営の酒屋と違い,秋鹿などはタンク別ではなく,ブレンド済みのものが多い).マニアックなものはないものの,こういうアクセスの良い場所でまともな酒が購入できるのは便利だろう.
「あの」敏夫専務が一体どのように営業しているのか?と思っていたら,案の定有能な販売のおばちゃん(日本のおばちゃんパワーは凄い!)にすべてまかせて,自分はマニアックなお客の相手だけをしているようだった.まあ,ここの酒は知らない人に無理に売っても,色がついているとか,澱があるとか,ワイン好きの人には信じられないようなクレームの嵐だというから,仕方あるまい.残念ながら日本酒好きでも,肝心の日本酒の知識がない人が大半なのだ.
さて,敏夫専務から聞いたことをメモ(思い出し次第書き足す予定).

  • 竹鶴のラベルは,敏夫専務がPhotoshopで作ったものも多いらしい.
  • 酸味一体の雄町純米のラベルが薄いグリーンから茶色に変わったのは,酒販店から見分けがつかないから変えてくれという要求があったかららしい(私の自宅のラベルは緑色).
  • 朱色の「竹鶴」印のラベルは竹鶴の印鑑作りを趣味にしている蔵人が作ったものをスキャナで取り込んで敏夫専務がPhotoshopで作ったもの.このラベルは,定番以外のものに使うことが多いらしい.私もあるショップオリジナルを買ったら,このラベルだった.
  • 今年の初しぼりは醗酵が遅く,「これだと初しぼりじゃなくなっちゃう!」とみんなやきもきしていたらしい.
  • 大吟醸から生酛に移行するので,今ある在庫でおしまい.一度呑みたいけど,高いからなあ…悩む.
  • 一升瓶の蓋のアルミ箔が劣化して落ちることがあるという話をして,加藤杜氏はプラスチックの蓋を使っているようだけどという話をした.敏夫専務によると,知っているだけで同じタイプの蓋は国内で三社は生産していて,それぞれ細かな違いがあるかもしれないとのこと.プラスチックの蓋の難点は,横置きでディスプレイしながら販売する酒販店だと,お酒が漏れることがあることだそうだ.
  • このお酒売り場の隣に,「FOODS BAR 楽」という日本酒バーがあり,そこで竹鶴も出している.先日御大がここで食事をしていてびっくりしたとか.
  • 大和雄町と宿根雄町とどちらが人気ある?と聞いたら,出荷量が違うのでよくわからないとのこと(どちらが少ないかは失念).つまり,早く売り切れた方がよいor人気があるとは限らないらしい.
  • 広島産の山田錦は…(以下自粛(笑))

購入したお酒は以下の通り.

  • 清酒竹鶴 純米 八反錦・加工用米(65%) 製造年月20年7月(広島・竹鶴酒造株式会社)カップ
  • 竹鶴 熟成 純米原酒 八反 広島産八反錦(60%) 2000(平成12)酒造年度 製造年月19年8月(広島・竹鶴酒造株式会社)

さて,ayayaから「なんと18BYなの〜!」(←ayaya口調で(笑))と教えられていたカップ酒を花見用に3本購入.きれいに黄金色に色づいているが,これだけで避ける無知なお客が大半だろう(苦笑)これを屋外で簡単にお燗できる方法はないものか….
八反の熟成は,本当は一升瓶が欲しかったのだけど,この後呉服屋に行く用があったのと,いつもの二升袋を忘れたので,泣く泣く四合瓶に.この燗が抜群に旨いので,無くなったら一升瓶を買いに行こう(大塚屋にあるかな?).