大塚屋(武蔵関)

かなり前から頼んでおいた「生酛のどぶ」を受け取りに行くと,店番は哲也さんで,いろいろ新入荷情報を教えてもらう.そのうち,京子さんが出て来て,20BYの鍛造にごりを試飲させてもらう(禁酒中だが…(爆))が,なかなか良い.これは買いだな.
なお,哲也さんと京子さんは日本酒の好みがはっきりわかれているらしく,京子さんから聞いた新しく入荷するお酒の中に,哲也さんから聞いたお勧めの日本酒が抜けていたので確認すると,「それ,私の好みじゃないから」とバッサリ(笑)哲也さんは完全醗酵させたキレやサバケが良い純米酒を,京子さんは生酛系のような豊かで複雑な味の純米酒を好むようで,軽快な味だと二人の評価が別れるようだ.そこで,これからブログや値札に,哲也印(哲也のお勧め)や京子印(京子のお勧め)をつけて,わかりやすくしてくださいよ!とお願いしたら,京子さん曰く「私の選んだお酒だけが売れないと困るから,ダメ!」と却下された.でも,呑む方としてはわかりやすいので,ぜひどちらのお勧めかわかるようにして欲しい….
ところで,この日は店に来るお客に,以下のように「黒幕京子」の本領を存分に発揮していた.

この大吟醸,ラベルが×××ですよ(箱から出してラベルを見せる.輸出用を意識して海外のデザイナーに依頼したようなエセ・オリエンタル風と言えば,雰囲気がわかるか?).しかも,この箱も赤と黒で××だし….味はすごく良かったんですけど,仕入れてびっくりしました.だから,××さんにデザインを変えて欲しいって文句を言ってくれませんか?もちろん,私が言ったって,絶対に言わないでくださいね.

いや,いくらみんなに口止めしたって,武蔵関周辺から集中的に苦情がくれば,さすがに相手も誰が黒幕かわかるって!(爆)
さて,この日勧められた中から,「奥鹿」を買うことにした.火入れを買おうと思ったら,生熟嫌いの京子さんが珍しく「今呑むなら,生原酒がお勧めです」と言うので,四合瓶を両方買うことにした.禁酒解禁まで開栓しないので,呑みたい人は言ってね.

  • 奥鹿 三年熟成山廃生原酒 山田錦(58%) 2006年1月上槽 製造年月21年7月(大阪・秋鹿酒造有限会社)
  • 奥鹿 三年熟成山廃原酒 雄町(58%) 2006年1月上槽 製造年月21年7月(大阪・秋鹿酒造有限会社)

京子さんが無理しなくて三本持って帰らなくても,また今度でいいよと言ってくれたので,結局また「生酛のどぶ」は持って帰らず.ちなみに,今年の強力を使った「生酛のどぶ」の20号を取り置きしているのだ.