にほん酒や(吉祥寺)

その後,ひまり屋で知人(特に名を秘す(笑))に教えてもらった,最近オープンしたばかりの吉祥寺第一ホテルの隣のファミリーマートの裏にある「にほん酒や」に行く.この日は店長の高谷氏ともう一人で働いており,カウンター8席と4人掛けのテーブルが二つ.気軽に入れるようなお店である.接客が丁寧で感じが良く,お燗はもちろん大丈夫だ.

料理は,シャモロックとろレバー燻製,焼き里芋酒盗のせ,みずのゴマだれ,イカの塩辛.基本的に,シャモロック,するめいかなど青森の食材を使っているようで,いわゆる日本酒によく合う系のつまみがメニューに揃っている.この日食べなかったが,シャモロックの塩ラーメンというのも美味しそうだ.
お酒は以下の通り.なお開店記念で最初の一杯はサービスだとか(期間は不明).泡々酒はシャンパンのような軽いお酒.竹林のふかまりは,古酒をブレンドしているらしい.惣邑の羽州誉は,十四代の高木辰五郎社長が開発したお米だとか.

  • 泡々酒(ほうほうしゅ) (岡山・丸本酒造株式会社)
  • 竹林 お燗純米 ふかまり 山田錦(60%)(岡山・丸本酒造株式会社)冷酒・燗
  • 惣邑(そうむら) 純米吟醸 羽州誉(50%) 製造年月21年8月(山形・長沼合名会社)冷酒・燗
  • 小笹屋竹鶴 番外編 純米原酒 広島産山田錦(60%) 2001(平成13)酒造年度 (広島・竹鶴酒造株式会社)燗

ここは,店主が日本酒にハマるきっかけになった竹林は蔵から直に,後は長谷川酒店をメインに,阿佐ヶ谷の酒屋(名前失念)と大塚屋から仕入れているそうだ.吉祥寺で長谷川酒店からというのも珍しいと思うが,長谷川酒店と大塚屋という性格がまったく正反対の酒屋から仕入れるというのは非常に面白い.ただ,残念ながらまだ大塚屋のポテンシャルを生かし切れていないように感じたので,「大塚屋の若奥さんに会いました?」と聞いたら,「お話は聞いている(誰から?(笑)どんな噂?(笑))のですが,残念ながらまだお会いしていません」だそうで,京子さんに会って京子菌に感染した時に,この店がさらにどう変わって行くのか非常に楽しみだ(今度大塚屋に行った時に,「人を病原菌みたいに言わないでください!」と怒られそう…).なお,生酛のどぶも置いてあるので,もし定番になるようなら,この店をどぶレンジャーに推薦するつもり.
また吉祥寺に傾向が違う,いい店が誕生した.なおメニューやお酒はこの店のブログでチェックすべし.