集合知の時代

次の事件がなかなか面白い.
天気予報は誰のモノ? 気象庁の情報に隠された真実は… どうなる官民バトルの行く末(イザ!)
今回も各地のウェザーレポーターの情報を総合して判断したようで,他にもたとえばウェザーニュース・タッチというiPhone用アプリを公開していて,それではユーザから収集した桜の開花情報を表示する試みをおこなっていた.

WN社は「アメダスのデータや有料会員から組織されるウェザーレポーターの情報などを総合的に判断した」と説明している。

「気象庁とウェザーニューズ大バトル 業務逸脱?台風18号情報」(産経ニュース)
この事件が示唆するのは,「携帯電話の高機能化で,全国各地からリアルタイムに大量の詳細な情報を収集できる時代が到来したが,もし既存の一括管理されている情報との間に誤りや誤差,遅延が存在した場合にどのように対応すべきか?」という,既存のシステムと新しい集合知システムの対立の問題に繋がるとみなすこともできる.これは,さらに従来の手段が単なる情報の一元化(シングルボイス)でなく,意図的な情報操作も含んでいるという点が,さらに問題を複雑にしているようだ.