二升ガールズ第17回集会 いづみ橋「はしばせんせぇの夏期講習〜農業と醸造」〜（松の屋・新宿二丁目）
今日は泉橋酒造の橋場友一社長を囲んだお酒の会．なお，このポスターはしーちゃんお気に入りとか．
裏テーマが「浴衣でトンボの会」ということで，浴衣を来てくるか，トンボグッズを身につけてくるお約束．橋場社長，るみちゃん，京子さんらはもちろん，ほとんどが浴衣姿．女性達はピンクとかでなく，かなり素敵な柄の浴衣で，さらにayayaは一人だけ夏物の着物で目立っていた．O田氏は強者で，忙しいというのにこの会に来て，その後浴衣で仙台まで出張したとかいう噂（笑）
ちなみに，私は昨年仕立てた浴衣に，な，なんととんぼの帯（笑）橋場社長もちょうどとんぼ柄の浴衣を注文しているらしく，気に入って頂けたのが嬉しい．煤竹色に生成のとんぼ柄だが，地味だけど合わせやすい色だと思う．
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料理は，寄せ豆腐，生とうもろこしと茄子のマリネ，枝豆，胡瓜と吟醸味噌，栄螺のつぼ焼き，焼鳥各種，手羽先の香味揚げ，海老名錦の栄螺ご飯．私が大好きな生とうもろこしを出してくれるとは，さすがしーちゃん！栄螺のつぼ焼きや手羽先の香味揚げは特に美味しいし，最後の栄螺ご飯もさすがだ．
お酒は以下の通り．泉橋酒造のお酒がますますよくなっていることを確認すると共に，冷酒よりも冷や（常温）やお燗の方が向いている酒質にもなってきていると思う．特に山田錦の独特の土臭さと力強さは秀逸だ．なお，最初に雄町，神力，亀の尾，山田錦の利き酒をやったが，見事に雄町と亀の尾を取り間違えるorz なお，夏ヤゴはソーダで割って「ヤゴソーダ」としても飲んだが，暑い夏にはなかなか良い．そこで，ayayaが大塚屋京子さんに「どのくらいの割合で割っているんですか？」と聞いたら，京子さん曰く「ちょー，てきとー！」らしい（笑）
- いづみ橋 とんぼラベル 超辛純米酒 槽場直詰め・無濾過生原酒 神力（神奈川・泉橋酒造株式会社）春
- 夏ヤゴ にごり酒 海老名産山田錦（麹米：50%， 掛米：80%）（神奈川・泉橋酒造株式会社）夏
- いづみ橋 秋とんぼ 山廃・雄町 自社田栽培雄町（麹米：50%，掛米：65%）（神奈川・泉橋酒造株式会社）秋
- いづみ橋 恵 海老名耕地 海老名産山田錦「I」（麹米：50%，掛米：80%）（神奈川・泉橋酒造株式会社）
- いづみ橋 恵 青ラベル 無濾過純米吟醸 袋しぼり 海老名産山田錦「T」（麹米50%・掛米58%）（神奈川・泉橋酒造株式会社）
- いづみ橋 茜 亀の尾（神奈川・泉橋酒造株式会社）
- いづみ橋 神力 辛口純米酒 無濾過 神奈川県神力（麹米50%・掛米65%）（神奈川・泉橋酒造株式会社）
なお，橋場社長にいろいろ貴重な話を聞いたので，それをまとめておこう．
- 泉橋酒造がとんぼをシンボルにしているのは，「とんぼが増えるような農業」を目指しているから．
- 泉橋酒造は，山田錦，雄町，神力，亀の尾の4種類の酒米を使っている．
- 酒米は，早稲（わせ）と晩稲（おくて）に分類できるが，亀の尾は早稲，他は晩稲．
- 山田錦が一番量が多く8割くらい．泉橋酒造ではほとんどのお酒は地元で作っているが，山田錦の一部に限り，種もみのトレーサビリティを保証するために他から購入しているらしい．
- 神力はタンク1本分．この酒米があまり使われていない理由は，心白が流れやすく，偏りやすいからかもしれないとか．
- 亀の尾はタンク4本分で，2本分が凱陣の丸尾本店で使われている．元々，丸尾本店の蔵元とは一緒にフランスに旅行に行く仲で，地元で作る農家がいなくなったと言われて引き受けたらしい．
- 酒米の収穫量は穂が出る前に，品質は穂が出た後に決まる．また，気候が涼しければ良い酒に，暑いと硬い酒になりやすい．これは北か南で栽培するか，また早くor遅く植えるかにも密接に関係する．
- 泉橋酒造では精米機を購入し，扁平精米にチャレンジしている．基本はゆっくり回すことだとか．
- 生酛にチャレンジしないのか聞いたら，泉橋酒造が使っている酒米は比較的柔らかく溶けやすいので，山廃の方が向いているとか．ただし，お米が硬くて溶けにくい亀の尾はもしかすると生酛で造ることもあるかもしれないらしい．
- いづみ橋 赤とんぼ Classicシリーズは横浜・君島屋に出荷していたとのこと．2004年がまったく熟成が進んでおらず硬かったのに対し，2005年がかなり良い具合に熟成されていたので，違いを聞いたところ平成16BYのお酒は米が溶けにくかったのが原因だとか．
橋場社長，いろいろ詳しい話を聞かせて頂いてありがとうございました．また，るみちゃん，京子さん，しーちゃん，ともしー，いつも素敵な企画や美味しい料理をありがとう！
