第一回 純米酒エルボー 船橋大会(船橋グランドホテル)

純米酒エルボー」に参加するために,船橋駅の近くの船橋グランドホテルに.出発時間を勘違いしていて,着物を着る暇もなく,なんとか乾杯の前にたどり着いた.しかし,憧れの辨天娘の陽子さんにチェックされていたようで,会った時に「遅刻してましたね」と言われてしまうorz

さて,主催は酒のはしもとで,他にも大塚屋の京子さんや松の屋のるみちゃんなども手伝っていた.凄いのは,集まった蔵の顔ぶれで,田从,天の戸,鯉川,出羽桜,羽前白梅,日輪田,綿屋,伯楽星,神亀,いづみ橋,隆,岩の井,木戸泉,開運,巻機,〆張鶴,常きげん,花垣,成政,銀盤,篠峯,睡龍,英,秋鹿,竹泉,石鎚,竹鶴,龍勢,日置桜,諏訪泉,辨天娘,扶桑鶴,杜の蔵など.本当に素晴らしい.
以下のような料理と岩の井と花垣の仕込み水,そして巽醬油がテーブルの上に置かれていた.各蔵でも,一品づつぐらい酒の魚を用意してくれていたようだ.

辨天娘は親子で来ていたのだが,陽子さんがかなり人気があるようでブースの前に常に人の壁ができていて,しばらく会うことができなかった.ようやく陽子さんに会えて,早速いろいろ試飲.今日のテーマは新しい酒造好適米「鳥姫」がどういうお米なのかを試飲で探ることだった.鳥姫は,神の舞(島根県酒米で,五百万石と美山錦を掛け合わせたもの)と玉栄を掛け合わせたものなので,辨天娘の五百万石と玉栄と比較してみたのだが,どちらともまったく異なる,辨天娘らしからぬ線の細い感じがある.この酒をどのようにすると美味しく呑めるのか,私はまだ見当が付かない.もしかすると,酒米の粒が従来よりかなり大きいために,同じ造り方でも味が違ってしまうのかもしれない.
日置桜でも,ダンディ山根社長に鳥姫の話を聞くと,やはり試しに造ってみた結果が従来とかなり違っていたそうで,あまり乗り気ではないようだった.
諏訪泉では,田中農場の話を聞いたが,今まで3種類作っていたのを,7割精米を止めて2種類にするらしい.私は7割精米が一番好きなので,非常に残念.
結構古酒系でよかったのは,篠峯,英か.他に花垣も貴醸酒の古酒など,面白いお酒を持ち込んでいた.
さて,今回は一回目ということもあり,たとえば蔵の数が多いわりに時間が短かったこと,さらにその短い時間のかなりの割合が主催者やゲストの話に取られてしまったなど,運営にとにかく問題が多かった.それらは結局「欲張りすぎてしまった」ゆえであり,次回は改善されると思うし,るみちゃんからそのようなメールが届いている.
ただ,一つ気になったのは,来年も挨拶は確実に長いと宣言していることだ.中身のある「講演」なら有意義だけど,「挨拶」が長いのは単なる自己満足に過ぎないし,客を困らせるだけだ.それよりも,イベントそのもので,自分の語りたいことを表現して頂きたい.