春夏秋冬 醸し人(静岡市葵区両替町)
正月に,珍しく姉からクレジットカードが使える店なら食事を奢ってあげると言われてこの店を見つけたが,その時は満席で予約できず.今日再度電話してみたら無事予約が取れたので,母と二人で夕食.
ここはカウンター4席と個室だけの小さな店で,ビルの奥にあるので場所はわかりにくいのが.看板を手がかりにするとよい.
料理は以下の通り.コース料理のみで,5千円,7千円,1万円の3種類あり,これは5千円コース.この店の特徴は,地元産の食材を主に用いていること,見かけはあきらかに和食でありながら,フランス料理とイタリア料理の要素も含んだ創作料理であることだ.予約時に好き嫌いを聞かれて,母が生魚が嫌いだと告げたら,別の料理を作って頂いたのも嬉しい.母が「これはK田さん(義兄)は絶対気に入るよね」と何度も言うので,今度来た時には連れて行かねば.
- 帆立・プチトマト・海老のソース掛け,たらこ煮,切り干し大根,蓮根と椎茸の煮物.ソースがフランス料理風?
- 蟹のフラン.見かけは茶碗蒸しなんだけど,実はフランス料理.
- 牛蒡のサラダ,焼き竹の子,豚肉のロースト,海老芋.竹の子のソースはイタリア風.
- 〆鯖といくら
- デザートのケーキ.軽いやさしい味だった.
呑んだお酒は以下の通り.この店は「醸し人九平次」の萬乗醸造の許可を得て「醸し人」と命名したそうで,開店当初は大吟醸のみという店だったらしい.しかし今はあの純米燗酒中華居酒屋の「華音」の店主と仲が良く,現在は食中酒を中心に揃えているらしい.お客にも燗酒好きが多いそうで,夏は白隠正宗と昇龍蓬莱がデフォルトの燗酒だったそうだ.酒器も素晴らしく,どうも熟成させているお酒で一部屋,食器・酒器で一部屋別に借りているらしい.こんな日本酒好きだと予約時にわかっていたら,そこからお酒を持ってきたのに…と残念そうに言っていたので,これから行く人は予約時に燗酒好きをアピールすべし!(笑)
お燗の仕方にも相当なこだわりがあるようだ.印象的だったのは「金鼓」で,大胆な割水をしてなかなか素晴らしい味わいに造り上げている.
一見静かな人に見えるのだが,実はかなり話し好きのようで,食材や焼物,日本酒の話で盛り上がってしまった.
ここは静岡の高級料亭なのでそれなりの料金はするが,価格以上の価値はあると思うので,気になった人はぜひ行くべし!