奥野田ヴィンヤード倶楽部(奥野田葡萄酒醸造株式会社・甲州市塩山牛奥)

前回山梨ワインツアーに行った酒友達と,2012年度の奥野田ヴィンヤード倶楽部(O.V.C)に入会した.O.V.Cは畑やワイナリーで,葡萄の栽培作業を学び,ワインを楽しむクラブ活動である.塩山駅まであずさ3号で行き,そこからタクシーで乗り合せてワイナリーまで.今回は時間がぎりぎりだったが,余裕があれば歩いてもそれほど遠くはない.
今日は初回で,入会手続き,入会説明,会員プレート作成,剪定講習,剪定作業などを行う.毎年人気で参加人数が増えており,今年は80人くらい(今回の参加者は60名くらい?)らしい.
奥野田ワイナリーのカベルネ・ソーヴィニヨンは垣根式で栽培されている.以下の剪定方法は聞き書きした個人的なメモなので,正確な知識は書籍などで調べて欲しい.
剪定方法には,まず母枝に少しの芽(2個)しか残さないが枝数は多いギヨー(長梢剪定)と,母枝に多くの芽(6個)を残すが枝数が少ないコルドン(短梢剪定)があり,さらに両方に枝を伸ばすドゥーブル,片方だけに枝を伸ばすサンプルがある.奥野田ワイナリーは,ギヨー・ドゥーブルを採用している.
剪定は,以下のような点を考慮して剪定ばさみやのこぎりを使っておこなう.

  1. 枝の太さ.鉛筆から三色ボールペンの太さぐらいの枝を選ぶ.
  2. 実績.昨年実を付けた実績のある枝を選ぶ.
  3. 芽の位置.垣根の一番下の針金に誘引(枝を固定して成長方向を指定する)するのだが,その下の15cmぐらいまでの枝で,幹に出来る限り近いものを選ぶ.

さらに,来年の作業がしやすく,樹の姿勢がよくなることも考えて,剪定作業をおこなっていく.ただし,自然が相手なので必ずしもこの通りに行くとは限らない.常に3〜4年の経験を持つ班長に相談して作業するのだが,結果的にコルドンを採用した場合もある.
なお,以下が選定作業前の私が担当する葡萄の樹である.

以下が選定作業後である.

作業終了後に,倉庫で食事.食べた料理は以下の通り.

  • ワイン向けのおつまみのようなお弁当.このステキなチョイスはもちろん意図的(笑)

  • ワイナリーのみなさんが作ってくれた山梨名物のほうとう.寒いので,暖かい料理はすごい嬉しい.


飲んだワインは以下の通り.

  • ヴィンテージ・ブリュット 2002 2002年奥野田地区収穫甲州種 アルコール度12%(山梨・奥野田葡萄酒醸造株式会社)


なお,O.V.C会員はワインが一年間5%割引になる.今回は翌日もあるのと,相当な人がカウンターに殺到していたので諦めたが,次回は最初から何を買うかをちゃんと考えて行くことにしよう.3月の結果母枝の誘引作業が楽しみだ.