ルミエールワイナリー(笛吹市一宮町)
朝食を終えてから,タクシーで「ルミエールワイナリー」に.
まず醸造棟から見学をスタート.葡萄を絞る機械も発酵させるタンクもワイン特有の作業が必要なので輸入物だったが,
貯蔵用タンクは日本酒蔵でも見慣れたタンクだった.
なお,ちょうどスパークリングワインがピュピトル(瓶を倒立した状態で保持する台)に据えられて,ルミアージュ(倒立した状態の瓶を毎日1/8回転して,徐々に澱を瓶の首の部分に集めること)が行われているところだった.
ルミアージュは澱が沈殿しやすい寒い時期が良いそうで,実際に次のように澱が集まっているのが観察できた.
次は葡萄畑に.すでに剪定が終わった樹もあったが,同じカベルネ・ソーヴィニョンでも,ルミエールはギヨー・サンプルである.
甲州種は垣根ではなく,棚で栽培しているそうだ.
次は,ワインセラーに.昔はヨーロッパ型の横蔵式半地下発酵槽・貯蔵庫を作って,そこに直接保存していたそうである.現在はそのタンクを壊して,樽貯蔵している.
なお,コンクリート壁に酒石酸がキラキラ輝いていているが,太平洋戦争時には,酒石酸を軍事利用するために葡萄酒を増産していたそうだ.ここでクイズである.酒石酸は,1.火薬の素材,2.非常食,3.水中探知機の素材,のどれに使われたのだろうか?(解答)
他に充填設備や製品倉庫なども見せてもらって見学は終了.最初は30分程度で終わると言われたが,結局1時間以上も説明して頂いたと思う.非常に勉強になりました.