上方日本酒ワールド2012(大阪天満宮)

10時少し前に会場に到着すると,南の受付前はもの凄い長蛇の列.今年もさかずきんグッズの売店を開くさかずきん姐さんから事前に頼んでおいたグラス前売り引換券(400円)を受け取り,それほど混んでない北の受付で無事グラスを受け取った.その後知り合いの酒蔵の人達に持参した「舟和」の「黄金色の芋金貨」を差し入れているうちに,「上方日本酒ワールド2012」がスタートした!
なお,5,000個用意した専用グラスは完売し,さらに緊急手配したプラスチックカップも完売したそうで,来場者数は5,500〜6,000人程度らしい.

京都捏製作所&天穏(島根・板倉酒造)

炭火を扱う店舗が集められている会場の西側を歩いていたら変な人に声を掛けられた.思わず逃げようとしたが,よく見ると「天穏」のイケメン杜氏の岡田君だった!彼とタッグを組む飲食店は,日本中の酒呑みに「捏(つくね)」という漢字を読めるようにした偉大な功績を持つ「京都捏製作所」である.

胸に燦然と輝く「クレイGカップス」は,京都捏製作所,天穏,関西国際プロレスのメンバーによる「上方日本酒ワールド」のために結成されたユニットの名前だ.命名理由はとてもここに書けない(爆)が,「京都捏製作所」に行くとわかるかも.

ここの料理とお酒は以下の通り.開始直後こそ空いていたものの,しばらくして長蛇の列になり,用意していた料理数が少なかった(700食?)こともあり,一番最初に料理が売り切れていたようだ.最初に食べといてよかったぁ〜.

  • 京都捏カツ
  • 天穏生酛純米にごり 改良雄町・燗


なお,この日の印象があまりに強すぎて,その後大阪を呑み歩くと「京都捏製作所…そうそうあのプロレスの!」と言われるようになっていた(苦笑)普段の「京都捏製作所」は,プロレスの「プ」の字もなく(関西国際プロレスのポスターは貼ってあるけどね),こんなまったりした感じのとてもいい店(この写真は終了直前の屋台)なんですよ.

びんびとお酒 おがたまの木&十旭日(島根・旭日酒造)

次に行った店舗は「びんびとお酒 おがたまの木」.店頭では,「十旭日」の栄里子さんが素敵な着物姿で一升瓶を注ぎまくっていた.会場で彼女と話をしたかったが,常に男どもに囲まれて近くに寄ることすら難しかったのは,まあ当然であろう(笑)

ここの料理とお酒は以下の通り.ウツボという食材のために女性に少し敬遠されたようだが,これが食べてみると美味しく,素晴らしい酒の肴だった.お酒は,気温が高くなることを見越して,冷たいお酒を用意したそうである.


蔵朱&辨天娘(鳥取・太田酒造場)

次に立ち寄ったのは,我が心の「蔵朱」と我がアイドルの陽子さんの「辨天娘」だ!今年から造りに加わる予定のお兄さんも参加していたが,若桜町の祭直後で声が枯れて出なかったそうである.これからの「辨天娘」を支える人なので,ぜひ頑張って欲しい…しかもイケメンだしね.この店を手伝った人達はキャラが濃い人達ばかりだったが,特に店頭で大声で宣伝していた人(飲食店でバイトしている芸人だったらしい)の頑張りは凄まじく,「燗の美穂」の美穂さんが「彼のために何か買って上げなさい」と何度も言うくらいだった.やっぱり芸人は凄いね!

このコンビは,鯖の薫製に合わせてお酒をブレンドするという画期的な試みに出た!!!また付け合わせのマッシュポテトも美味しく,鯖が苦手な人達はマッシュポテトだけを注文してきたそうだ.蔵朱と辨天娘のコンビに死角なし!


これが大西氏と陽子さんが徹夜で?調合したという噂の,辨天娘史上初のブレンド酒「鯖ブレンド」だ!

ポイントは鯖薫に合うことと,冷や(常温)でも美味しく呑めることだそうだ.ちなみに,会場では「日本酒に鯖が入っているんですか?」という問い合わせが多かったそうで,終わりのころには店頭では「美味しい鯖ブレンド!でも鯖は入っていません.」と大声でアナウンスされていた(笑)
陽子さんはやっぱり素敵な女性で,「ちょっと待ってくださいね」と呼び止められて,辨天娘の奈良漬けとかわいい杯を頂いてしまった.こういう心配りができる女性は貴重だよね….


ちなみに,「鯖ブレンド」の冷やをお願いした時に,「ぜひ陽子さんに注いで欲しい!」とワガママを言った気がする…記憶違いだといいな…(爆)

[sake] 魚とお酒 ごとし&日置桜(鳥取・山根酒造場)

会場の人ごみに翻弄されていた時に,「ごとし」の玉井氏と「日置桜」のダンディ山根社長がその中からめざとく発見してくれた(笑)
おからは本当に具沢山で,しかも大盛!なお,「限定」という言葉と陽子さんに釣られて,鯖ブレンドばかり呑んでしまった(ダンディとこは2回?)けど,ダンディのところのお酒はやっぱりとても旨い!

  • 具沢山すっぽんおから
  • 日置桜 純米生酛 玉栄 21BY 燗


ちなみにダンディ働いてます!

酒や肴 よしむら&風の森(奈良・油長酒造)

次は,酒友のチェレステが助っ人として一生懸命働いている「よしむら」に.

ここの「きじ汁そば」は本当に最高だった.胃がもう一つあればもう一杯食べたかったな….

  • きじ汁そば
  • 風の森 秋津穂 純米無濾過無加水生酒 青丹よしSP 冷酒・燗


なお,「風の森」は次のようなスペシャルボトルで出して来たが,これは「日本酒」の持つイメージを刷新したかったからのようである.味は炭酸が残ったシュワっとする爽快な感じ.

…だけかと思ったら,日本酒コンシェルジュのブースで「風の森のお燗もお薦めです」と案内しているのを盗み聞き(笑)して,さっそく直行!素敵なボトルの山に目がくらんでいたが,頼んでみるとちゃんとお燗してくれて,これもなかなか旨し!

寿司 中川&悦凱陣(香川・丸尾酒造)

今回は香川県から「寿司 中川」と「悦凱陣」が参加!事前にかなり話題になっていたが,当日も常に長蛇の列が!そろそろお腹が一杯になってきた時点を見計らって,胃を少しでも空にするための時間稼ぎも兼ねて並んでみた.
ここの玉子焼は少し甘めの味付けで,特に女性の受けが絶大だったようだ.さらに甘すぎるという男性の酒呑みには炙り鯛味噌が用意されているという気配りが!

  • 寿司屋の玉子焼 炙り鯛味噌添え
  • 悦凱陣 オオセト無濾過生原酒55% 23BY 冷や・燗


いつかまた「中川」に行きたいなあ….

味酒 かむなび&不老泉(滋賀・上原酒造)

次は「中川」に並んでいる時に近くの女の子が「美味しい」と言っていた「かむなび」に.
一口サイズで,しかもバラエティに富んだ揚げ物なので,あっという間に食べてしまった.

  • 揚げ物3種(オリーブと煮穴子の天ぷら・鯖のなれずしコロッケ・柿漬け沢庵の天ぷら)
  • 不老泉 山廃純米吟醸生 備前雄町23BY 燗


市松&竹鶴(広島・竹鶴酒造)

「一松」の行列に並んでいたら,横に敏夫専務が….敏夫!サボるな!!(爆)

焼鳥は人気のある料理なので,常に長蛇の列だった.竹鶴との相性も良し!

  • 比内地鶏 焼鳥 盛り合わせ
  • 小笹屋竹鶴 純米原酒大和雄町 燗


実は敏夫専務はサボっていたわけではなく,「市松」のブース内の煙の凄さに「…新鮮な空気を吸いたい…」と呟きながらよろよろ出て来て,煙で見えなくなっていた眼鏡を拭いていただけである.もちろん,すぐ戻ってお酒を注いでいたので,関係者の皆さんご心配なく!

遊山&綿屋(宮城・金の井酒造)

「竹雀」夫妻と船橋「酒のはしもと」の正木社長とお会いした時に,正木社長がこの会場で冷酒で呑むべき美味しい日本酒の2本のうちの1本に「綿屋」を挙げたので,泉州犬鳴豚を炭火で焼きまくっていた「遊山」に直行!

塩麹漬の豚も無茶苦茶美味しい.さらに,この「綿屋」も素晴らしく,私のお酒を盗み飲みしていた某人物(特に名を秘す)が,「これ美味しい!」と思わず叫んだほどであった.

  • 塩麹で漬けた泉州犬鳴豚の炭焼き
  • 綿屋 純米吟醸中取り生原酒 特別栽培米 雄町21BY 180本限定品 冷酒


土佐堀オリーブ&奥播磨(兵庫・下村酒造)

次は最初から目を付けていた「オリーブ」.
女性ばかりというのに「仔羊」(私はムチャ好き)という食材が敬遠されたのか,比較的空いていた.しかし,この仔羊の煮込みがバカウマ!酒が足りなくなって,辨天娘の鯖ブレンドを合わせたら,この相性も素晴らしい!他にダンディ山根の「日置桜」と合わせた人も,この料理を絶賛していた.


後から,「燗の美穂」や「蔵朱」で話したのだが,この煮込みに冷酒を合わせたのはちょっと失敗だったかもしれない.この料理ならお酒も暖めた方が絶対に美味しい!
この調子だと通常料理も期待度が非常に高いので,今度ぜひ一回店に行ってみたい.

尊尊我無&秋鹿(大阪・秋鹿酒造)

さらに,「鹿肉」ということで目を付けていた粕汁にチャレンジ!これも美味しかったよ!


粋肴旨酒 ささら&篠峯(奈良・千代酒造)

「しゃきしゃき筍のふわふわ和風しゅうまい」も食べたかったのだが,行列が長かったので待っていたら売り切れてしまったorz そこでお酒だけ.

神田新八&神亀(埼玉・神亀酒造)

お腹が空くのを待っていたら「下町風ちゃんこおでん」も食べ逃したorz でも「真穂人」は呑んだよ.

なお,新八軍団はこのために購入したキャンピングカーで颯爽と乗り付けて,揃いの衣装でキメていたそうで,大阪組はびっくりしたそうである.

京都バーカルテット

「たかはし」には久保本家酒造の古酒が勢揃い!

その中から次のお酒をチョイス.かなりしっかり熟成されていて,ぜひお燗で呑みたい!と言ったら,この日も京都に戻って通常営業だそうで,「後で店に来てください」と言われてしまった(笑)

  • 睡龍 生酛 純米 15BY(奈良・株式会社久保本家酒造)冷や

「膳」 には,次のような精米歩合8.9%の大吟醸が!しかも一杯2,500円!!木下氏も挑戦的なお酒を持ち込んだものだ.8.9%でも洗練された米の味がするのが素晴らしい.

  • 白鷺の城 亀の甲 寿亀 純米大吟醸 亀の尾 おりがらみ 本生 亀の尾(8.9%) 日本酒度+4 酸度1.6 アルコール分16.0〜17.0 22BY 製造年月24年4月(兵庫・田中酒造場)冷や…蔵元限定酒24本


精米には200時間も掛かるそうで,玄米(左側)と精米後(右側)を比較してみるべし!

「よらむ」では,悦凱陣の古酒を呑む.

  • 悦凱陣 純米酒 無ろ過生 平成15酒造年度仕込(香川・有限会社丸尾本店)冷や

残念ながら「あさくら」,「龍や」,「播州地酒 ひの」,「佳酒真楽やまなか」には辿りつけず…orz

日本酒コンシェルジュ

「日本酒うさぎ」のキクちゃんと「燗の美穂」の美穂さんの二人は本部に待機して,日本酒コンシェルジュとして来場者の相談に乗っていた.結構いろいろな人達が相談に来て大活躍しており,後日「蔵朱」に呑みに行ったら,大西氏は「日本酒コンシェルジュ,なかなかいいアイデアやったやろ!」と自画自賛していた(笑)

彼女達の胸に燦然と輝くのは,「今宵堂」の「タスト・シュ・ヴァン」である(私も持ってる!).
http://koyoido.heteml.jp/koyoido/wp-content/uploads/news_111129_photo_1.jpg
特に美穂さんはお茶目でカメラを向けると,面白いポーズを取ってくれた.

そういう美穂さんのために,お店の常連が一升瓶のマスコット付き帽子を作ってくれたそうである.ただ,一升瓶の固定が甘くて,手で押さえていないと倒れてしまうのが難点だった.

なお,本部には次のような参加メンバーのサイン入りマスクも用意されていた.ここにはプロレス好きがそんなに多いのか…(笑)