井のなか(錦糸町)

最近は夜遅くまで会社にいるので,なかなか呑みに出れなくなってしまった…そこで出張する時に,これぞと呑みにいくのだが,機会が少ないこともあり,どうしてもマイブームの井のなかか松の屋に行くことになる.今回も渋谷に行きながらも,その後わざわざ井のなかに行ってしまった…他のところにもちゃんと行かないとまずいんだけどな….

店に入ると,みんなから「楽旬堂 坐唯杏」に行った?とか,秋鹿見学に行った?とか聞かれる.どうも,S井氏が行って,同伴者が潰れたという話になっているらしい…本当?

お通しがラザニャ,あとは玉子豆腐,長島農園の筍焼き・アボガド味噌添え,金目鯛の煮付け,酒盗と芋の春巻(シークレットメニュー,すぐしんなりしてしまうので揚げ立てをすぐ食べるように注意),つまみ三点盛(金山寺味噌,鴨,山葵漬け),ジャガイモの煮物.特にアボガド味噌(爽やかな感じの味噌で,これだけでもがんがん酒が進む!),酒盗と芋の春巻(カリッと上げられた皮の中にねっとりした芋があり,それに酒盗の素晴らしい味付けがされているのだ)が美味.

酒は薄にごりは店で一年熟成させたもので,フレッシュさは飛んでいるが,落ち着いた味で若干甘目でおいしい.また,目の前で今年のにごり酒も開けてくれたが,こちらは精米歩合が小さく発泡感がありドライな感じ.劇的にうまかったのは開運の十年古酒.いやみがなく素晴らしく熟成された純米吟醸の中に,ほんの少し苦味があり,それが全体をキリリと引き締めている(ただし,私が最後だったので,もうないと思うよ).一言で言えば,黒木瞳のような酒?(笑)いや,開運の実力を充分みさせてもらった感じだった.

なお,隣の席のカップルが私のE61に目を付けて,いろいろ聞かれる.やけに詳しいと思ったら,彼が持っていたのがW-ZERO3だった.その後,例のぐい呑みの棚の話になったのだが,工藤氏に「持ってきてくれれば,置いておきますよ…一日後に割れてるかもしれないけど(笑)」と言われる.もしかすると,そのうちに私のぐい呑みが,有名な杜氏やカンザワ氏のような有名人と一緒に並んでいるかもしれない.

  • 薄にごり 純米大吟醸 淡雪仕立て 生 山田錦(49%) 9号系 17BY 製造年月18年12月(島根・旭日酒造有限会社)
  • 十旭日 純米大吟醸 袋吊りにごり酒生 山田錦(35%) 9号系 18BY 製造年月19年3月(島根・旭日酒造有限会社)
  • 開運 純米吟醸十年古酒(55%)(静岡・株式会社土井酒造場)燗
  • 睡龍 純米 涼 五百万石・アキツホ(65%) 協会9号 16BY 瓶燗 製造年月19年3月(奈良・株式会社久保本家酒造)燗
  • 白影泉 純米 7号 製造年月18年4月(兵庫・下村酒造場)燗