さかなや(金沢八景)

久しぶり(半年以上!)のさかなや.入院していた店主の息子が久しぶりに顔を出していたが,まだ右肩が上がらないので,これからリハビリするとのこと.

料理は,しこ鰯の胡麻漬,自家製からすみ,卵焼き(鎌倉の有名店のものらしい),ばくらい,長いも揚げ・海老・海老しんじょう,刺身盛(本マグロのトロ,牛肉のたたき,あわび,ウニ),焼きウニ,鯨,あわびのステーキ肝ソース,雑炊.

酒は,次の通り.他に白露垂珠の仕込み水もあり.店主が私のためにお燗の用意をしてくれていたので,最初一通り冷やで味わった後に,向いていそうなものから燗して呑む.お燗は旭興と貴が比較的良かったが,一見向いてなさそうで意外に美味しかったのは英君,而今は発泡するために,目打ちを使って30分ぐらい掛けてガスを抜いていた.うすらひが発泡感が少なく,麹の甘さが強いのに対して,而今はガスが多く,口中をさっぱりさせてくれた.相模灘の二本は,相模灘の専務自ら持ってきてくれたもので,基本的にはすっきり系で山田錦の方には物足りないところもあるが,美山錦の一本は米の良さを非常にうまく引き出しているように感じた.雄町で作ったものもあるそうなので,それも呑んでみたい.上喜元と志太泉は,別の酒の会の帰りに参加してくれた吟醸番氏の持ってきたものだと思うが,たんまり酒を呑んだこともあって,この辺に来ると記憶があやしい…志太泉の記憶はあるが,上喜元の味の記憶がないのだ(爆).

この店に久しぶりに来てみたが,やはり良い店だと思う.お燗に向いた酒やお燗用具もますます完備しているので,今度は酒の会でない日に来て箱河豚や海鮮ピザに燗酒を存分に味わってみたい.ただし,この店は私の自宅からは遠いのが最大の問題なんだよな…はっきり言えば,行きはよいよい(それでも一時間半)だが,帰りが怖いのだ.実際,この日もたんまり呑みすぎてしまって,自宅に帰り着けなかった…まあ,そこまで呑まなければいいという指摘は非常に正しい(爆)