赤垣屋(京都川端二条)
最初に腹ごしらえをするために,ネットで評判が良かったこの居酒屋に.
メニューは経木に手書きで書かれており,なかなか風情がある(ただし,達筆で慣れるまで読むのに苦労した).料理は,焼き鳥(皮,砂づり),おでん(卵,じゃがいも,厚揚げ,大根),万願寺青唐,鯛の荒煮.素材は良く,味は非常にまっとうな正統派の味付けだと思う.酒は最初に生ビール大を頼んでから,熱燗2本.熱燗は伏見の名誉冠(普通酒か本醸造?)を細目のタンポ(ステンレス製?)に入れておでんの鍋と一体化した燗どうこでお燗してくれる.酒質は価格なりなのだが,燗のつけ具合がなかなか絶妙で,ちょっと熱めなのだが,キレが非常に良くなり少しびっくり.
なによりここが良いのは,その雰囲気である.裸電球の照明の時代がかった内装はもちろん,店員が礼儀正しく,おでんの種類を一つ一つ丁寧に教えてくれたり,常に注文は復唱し,時間が掛かるものは状況を何度も報告してくれるとか,常に明るく笑顔で私のような新参者にも常連との会話に入れるように配慮してくるとか,ここまで気分の良い居酒屋ははじめてかもしれない.価格も比較的安かったように思う.