日本料理 花凜 (静岡市駿河区南町)

以前に使っていたiPadを母用にセットアップしたり,プレゼントしたSkagenの時計のベルトを調整した後に,母と静岡駅方面に昼食に行く.
最初は「梅の花」に行ったのだが,残念ながら満席.そこで食べログで静岡駅付近のお店を調べて,ホテルセンチュリー静岡の「花凜」に.店内はテーブル席と個室だけで,落ち着いた雰囲気である.
「一葉」という6,500円の懐石料理コースを選んだが,見た目もきれいで,食べても美味しいし,素材の味がものすごく生きているし,フォアグラをゼリー仕立てにするなど和食の範疇に必ずしもとらわれずに料理を追求しているし,自分で海鮮丼を作らせてくれるような遊び心もあり,本当に素晴らしかった.生魚が好きではない母親にもほとんどの料理を楽しんでもらえた.我々はゆっくり食事しよう(酒を呑もう?(爆))と思って懐石料理を選んだが,もっと価格帯が安い弁当も各種用意されているので,安心して欲しい.

  • 組肴:子持ち昆布,白芋茎・叩き陸蓮根・織茗荷,蓴菜・タピオカ,マイクロ蕃茄・吸酢ジュレ,ふり柚子,烏賊莫久来掛け,海老・厚焼・枝豆,オレンジ・フォワグラゼリー,蛇龍蓮根・山桃

  • 椀盛:鱧真薯,寄せ玉子,小メロン,梅肉・青柚子

  • 焼物:鱸利休焼き,蓼ソース,葉生姜,白瓜雷干し

  • 焚合せ:長芋・新蓮根・道明寺麩照り煮,赤蒟蒻,ミニ陸蓮根,織柚子(本来は石川芋の予定だったが,入荷しなかったそうである)

  • 御飯:酢飯,造里・焼津港・小川港本日の水揚げ
  • 留椀:合せ味噌仕立

  • 水菓子:盛り合わせ


メニューを見たら,唎酒師が選んでくれるという「日本酒おまかせコース」(2,000円)もあったので,それも注文してみた.食中酒を意識して全体的に吟醸香を押さえた選択だ.ただし,大きめのグラスで結構たっぷり注いでくれる上に冷酒なので,かなり酔いが回ってしまった(笑)なお,出てくる料理に日本酒を合わせるので,弁当では頼めないことに注意しよう.

  • 九朗左衛門 裏・雅山流 香華(こうか) 無濾過生詰 出羽の里(65%) 山形酵母 日本酒度+3 酸度1.3 アミノ酸度0.9 製造年月(山形・有限会社新藤酒造店)冷酒
  • 磯自慢(静岡・磯自慢酒造株式会社)冷酒
  • 喜久酔 特別純米(60%) アルコール分15〜16 製造年月2011年3月(静岡・青島酒造株式会社)冷酒
  • 臥龍梅 鳳雛 吟醸 無濾過原酒 五百万石(55%) 日本酒度+4 酸度1.4 アルコール分17〜18 製造年月2011年4月(静岡・三和酒造株式会社)冷酒

駅から近い割には空いているし,食事の質も高く,ちょっと贅沢な気分を味わいたい時に非常にお薦めだ.