篠田酒店(静岡市清水区)

実家の用事の合間に篠田酒店で実家用の日本酒を購入.残念ながら店主とは会えず.
「笊籬(いかき,ザルの意味)とり」とは,モロミの中に笊籬状のスクリーンを沈めてモロミと清酒を分離する,室町〜江戸時代の酒造文書にある方法に油長酒造が独自の改良を加えた上槽方法で,袋吊りと違って無加圧に近い状態で浸透してきた清酒を周囲の空気に触れさせずに採ることができるらしい.前から気になっていたので,とりあえず一本購入しておいた.
「いちはさまのお米」は,篠田酒店の地酒瓦版2008年10月号のおすすめ地酒で,「綿屋」の金の井酒造の地元米を使った日本酒.品がよい吟香があると書かれていたが,食事を妨げるようなものではなく一安心.温度が低いと酸味が突出するが,室温に近くなるとだんだんバランスが取れるようになってくる.今度はお燗してみるつもり.

  • 風の森 純米吟醸 笊籬(いかき)とり 無濾過無加水生原酒 岡山県産雄町(60%) K-7 19BY 製造年月2008年9月(奈良・油長酒造株式会社)
  • 純米酒 いちはさまのお米 一迫産トヨニシキ(60%) 宮城酵母(宮城・金の井酒造株式会社)