べにくらげ(大阪市中央区本町橋)

今日は,元「味酒かむなび」の宮村さんと元「燗の美穂」の真由ちゃんが結婚して開店した居酒屋「べにくらげ」の開店日である.真由ちゃんから連絡があって,すぐ開店時刻から予約したのである.
店の前には山のようなお祝いの花があり,店内にも沢山のお祝いの一升瓶が並んでいて,二人に対する信頼と期待の高さを伺い知ることができた.

なお,元は「浪花そば」という老舗だったので,屋根にはレトロな雰囲気た漂うが,店内は完全に作り直していて,お洒落な感じである.現在は1階のカウンターだけで2階は使っていないが,そのうち1階にテーブル席を増設するつもりらしい.カウンターの入口に近い側がお酒(真由ちゃん)スペースであり,背後には酒器や一升瓶がうまく収納されている.
現在は二人の妹が手伝っていて,少なくとも真由ちゃんの妹はずっと手伝ってくれるらしい.兄妹,姉妹ともそっくりで,特に真由ちゃんと妹はうっかりすると間違えてしまいそうである.
食べた料理は以下の通り.違いがわかる大人向けの味で,宮村さんの非凡さを感じさせた.

  • お通し.「べにくらげをイメージしました」という,くらげのゼリー寄せ?

  • 北海道 秋刀魚 おぼろ昆布和え

  • 松の実冷たいスープ.渋味をうまく生かした新しい味.

  • ゴーヤとみょうがの白和え


呑んだお酒は以下の通り.このために何年も掛けて揃えただろう酒器はなかなか渋い感じだった.

  • 輪島物語 純米酒 輪島市町野・三井産五百万石(60%) アルコール分16 製造年月27年4月(石川・株式会社白藤酒造店)燗

  • 杉錦 生酛純米酒 平均精米歩合八十八(やそはち)% 麹米:静岡県山田錦(70%)・掛米:静岡県産ひとめぼれ(90%) 日本酒度+16 酸度2.1 アルコール分13.5 2013BY 製造年月平成27年8月(静岡・杉井酒造有限会社)燗

  • 三重錦 超辛純米 八反錦(60%) アルコール分15 平成25酒造年度 製造年月27年7月(三重・中井仁平酒造場)燗

  • 扶桑鶴 純米吟醸 山田錦 原酒(50%) 9号系 日本酒度+5.0 酸度2.1 アミノ酸度1.5 アルコール分17.8 平成25酒造年度 製造年月26年10月(島根・株式会社桑原酒場)燗

  • 山廃特別純米酒 るみ子の酒 雄町 無濾過瓶火入れ 平成24酒造年度仕込み第7号 備前雄町(70%) 協会7号 日本酒度+6 酸度2.1 アミノ酸度1.9 アルコール分15.8 24BY(平成24年3月) 上槽日平成25年2月19日 製造年月2014年9月(三重・合名会社森喜酒造場)燗

  • 開春山口 生酛 五年熟成 広島県山田錦(65%) 酵母無添加 日本酒度+10 酸度2.0 アミノ酸度1.1 アルコール分14.5 21BY 製造年月27年7月(島根・若林酒造有限会社)燗

  • 旭菊 綾花 特別純米 瓶囲い 大木町産山田錦(60%) 日本酒度+4 酸度1.5 アルコール分15 20BY 製造年月22年6月(福岡・旭菊酒造株式会社)燗…真由ちゃんがこの業界に入って初めて買った日本酒らしく,この日のために熟成させていたらしい.しかし,かなり寝ているにも関わらず,フレッシュできれいな味わいだった.


べにくらげのショップカードは,表に小さい「べにくらげ」マークがあり,これは実物のべにくらげと同じ大きさらしい.後ろには地図があるのだが,店の前の道を書き忘れているので,川を泳いでこい!という風に見えてしまう(爆)

最後に,今後二人を今後何と呼ぶかという話題になったのだが,着物を着こなした立派な女将姿に「真由ちゃん」は似合わないので,大将・女将かマスター・ママという話をしていたら,真由ちゃん曰く「ママだけは絶対イヤ!」らしい.そこで,宮村さんに聞いたら「マスターがいい」.店名といい,この夫婦は命名センスはかなり違うようだ(爆)
今後のこの店の発展に非常に期待している.