立喰酒場 BUCHI&さくら(神泉)

I社のS井氏と,かねてから行きたいと相談していたここに.

BUCHIはキャッシュ・オン・デリバリーの立ち飲みバーであり,カップ地酒関連の記事で必ず出てくるといってもいい.しかし実際に行ってみると日本酒は少数派で,焼酎の方が種類が多く,一番充実しているのはワインである(オーナーがソムリエ資格を持っているらしい).カップ地酒も純米中心で600円とはリーズナブルな価格である.飲んだことがないものに絞って飲んだのだが,どれも外していないのは,あまり良くないものはメニューから外してきたからだろう.グラスワインの種類も豊富なので,ワイン党も期待していいのではないか?

つまみは,おつまみがナッツ類で,あと鹿レバーコンフィの辛口ピータンソース・四川風,焼竹の子,平貝のピザ・肝ソースを注文した.ナッツ類でも揚げるなど一工夫加えており,どれも個性的でおいしい.たとえば,ピザの生地は真っ黒なのである!(←イカスミを練り込んであるとみた!)他に,薫製も得意なようだし,なるべく自家製(コンビーフなども)にこだわっているようだし,酒だけでなく食事に関してもかなり期待度は高い.

ここはかなりカジュアルな店なのだが,店員の教育が非常にしっかりしていて気持ちがよい.最初に秋鹿を頼んだ時には,冷やか燗かを聞かれて,ぬる燗を指定すると,ちゃんとその通りにしてくれる.また,最後にS井氏がカップを持ち帰りたいというので,袋をお願いしたら,すべてのカップを洗った後にタオルで拭き,さらに一つづつ紙で包んでからラップし,それを紙袋に入れた上でビニール袋に入れてくれるという,申し訳ないくらい丁寧な対応をして頂いたのだ.ここは女性スタッフだけなのだが,オーナーをはじめとして本当に素敵な人たちなので,サービス面では非常に満足できるのではないか?

問題なのは,客が多すぎて料理が凝っているからか注文が出てくるのが少し遅いのと(注文をちょっと早めにしておけば,何の問題もない),場所が駅や市街地から離れていることか.しかし,ここに寄れる機会があるならば,ぜひ一度行ってみるといいだろう.立ち飲みなのだが,わざわざ行ってみる価値は十分ある.店の雰囲気も非常に洒落ているので,女性も気軽に入れるはずだ.

その後,久しぶりにさくらに寄る.ここはさすがに老舗なので酒は比較的なんでもあるが,もちろん珍しいものほど高いわけであり,最初はすでに酔っているS井氏が大量の銘酒に嬉々として酒を選ぶのをちょっと心配してみていたが,結果には一安心(笑).