謝礼辞退

最近会社の上層部がアホ化してきて,講演や委員の謝礼を会社のポッケに入れる(が,当人の評価を上げるなどの一切のみかえりなし)ことを強制してきているが,まっとうな会社(G社,M社,I社とか)は辞退するのが慣例であるので,その事実を告げるとともに,その判断基準は何か問い合わせてみた.そしたら,それはお前の判断することじゃないので,黙って会社に金を入れろ,外部からの依頼が多いので,せめて労働に見合わないような場合は余計な交渉や事務処理はやりたくないなんていうことも理由にならんという返答が来た.しかも,その根拠が下記である.

基本的に謝礼は会社収入となるものであることから、それを辞退することは担当者の裁量範囲内ではない、また、本来もらうであろうお金を無償にしてまで引き受ける理由を税務署から問われる可能性もある、という考え方がベースです。

基本的に謝礼は本人に対するものだろうがっ!(苦笑)それを会社として辞退させることは正しいし,一般的に行われているし,実はこの制度が始まった時には辞退することが奨励されていたのである.しかも,このような行為を「賃金搾取」と見なして,本人以外には振り込まない組織もあるのである.
また,ボランティアが税務署ににらまれるなんて話は聞いたことがないぞ!(爆笑)そうしたら,G社,M社,I社は脱税かいっ!(苦笑)現実には,弊社が依頼元で源泉徴収せずにそのまま振り込めと言っている点が税務署に問題にされているのだ.
それ以前に,この制度を導入して,大学から「…は狂ったのか!」と批判されている事実さえ気がつかないのである.
さて,なぜこんな世間知らずなことばかり言うのかというと,今の上層部には成功体験を持たない人ばかりになっているからだと思う.自分の仕事が外部から認められ,社外との付き合いが増えれば,外部から依頼を受ける機会は当然増えるので,常識的なことは覚えて行くはずである.しかし,そのような体験がなく,社内の工作だけで昇進した人達は,外部との交流がないので,何が常識なのか・非常識なのかがわからないのである…そして,それが非常識だと自覚する機会もない.まさに負のスパイラルで,これは本人に対するシビアな評価はおこなわない日本式成果主義の生み出したものだろう.もしかして,社外に対して顔となる人達に恥をかいてこいというのは,そのような人達に対する妬みやいやがらせなのかもしれないなあ(爆).
追記:そうだ,私に何も決定権がないのなら,金銭交渉をすべて総括に丸投げしてやってもらえばいいわけだな.この変な手続きを仲介して交渉するのが非常にメンドクサイわけだし.これからみんなでどんどん総括の仕事を増やそう(爆)