季節の味わい 河良（静岡市清水区）

次に，以前から行ってみたかった「河良」に．この店は篠田酒店の店主に教えてもらったのだが，その時店主の書いてくれた地図がいま一つで（笑）場所がよくわからなくて行けず，その後アットエスの地酒ライターおすすめ「静岡の地酒が呑める店」で再発見したのであった．

料理は，お通しの葱のぬたと，ぶりのアラ煮，天むす桜えび．直前に少し食べてしまったのと，別に宴会のお客が入っていて料理が出るのが遅くなると言われたので，あまり頼まず．
お酒は以下の通り．義侠の縁は二年以上熟成させており，非常に良い．

• 義侠　縁（えにし）　兵庫県東条産特A地区山田錦（60%）（愛知・山忠本家酒造株式会社）燗
• 杉錦　純米大吟醸　生酛　兵庫県産山田錦（麹米：40%，掛米：50）　静岡HD-1（静岡・杉井酒造有限会社）燗
• 王祿　純米大吟醸　　意宇（おう）　生原酒無濾過　東出雲町上意東地区産山田錦（50%）　協会9号（島根・王祿酒造有限会社）燗

カウンターに並べられた一升瓶（ほとんどが空き瓶で，酒は冷蔵庫に入っているようである）の半分ぐらいは静岡の酒である．この店の店主の河本氏にはかなりのこだわりがあるようで，「うちにはお燗してはいけないお酒はない」，「ぜひ料理と合わせて呑んでもらいたい」などと発言していた．料理は基本路線は和食でありながら，レバーパテのような洋風のものも見受けられるのは，日本酒と料理のマリアージュを考えているからかもしれない．なお，私は飛び込みで行ってみたのだが，ここは原則は予約が必要なようなので（駅から少し離れているので飛び込みがそもそも少ないことと，河本氏一人できりもりしているために少人数を前提としているようだ），今後行く人はぜひ予約してから行くとよいだろう．