地方銘酒専門店 山中酒の店(浪速区敷津西)

次は地下鉄で大国町駅に行き,そこから歩いて「山中酒の店」に.なんとかたどり着いたと思ったが,入口に日本酒のダンボール箱が山のように積まれていて,奥に人が働いているのが見えるが,何かおかしい.

ちょっと悩んでいたら,横に洒落た階段があったので,そこを登ってみたらようやく酒屋らしいガラス張りの部屋が見えた.つまり一階は納品&作業場だったことがわかって,一安心.
http://www.yamanaka-sake.jp/store/top_img/10316_top.jpg
二階は,レジと日本酒の冷蔵庫と広い机があり,奥には座敷もあり,非常に洒落た雰囲気である.女性の店員が数人のお客にきき酒をさせてくれていたので,私も仲間に加わって秋鹿や妙の華などを試飲.しかし,冷蔵庫の中を見ると,カップ酒と試飲用のお酒がある程度で「ここがあの山中酒の店?」と不思議に思っていたら,試飲を終えたお客がさらに階段を登っていく.さっそく店員に聞くと,お酒があるのは三階で,二階はレジと試飲用のスペースだったのである!
三階に登ると,そこは管理温度帯が異なる巨大な冷蔵スペースが三つもあった!「山中酒の店」恐るべし!!
「にほん酒や」の高谷氏によると,この店は王祿の品揃えが凄いそうだが,私は大阪周辺の出来る限り変態チックなお酒(笑)を中心に物色して,以下の三本ほど購入して,最近地下に日本酒セラーを作った「にほん酒や」に送らせておいた.帰って呑むのが楽しみ.

  • 七本鎗 純米 渡船 火入 渡船(77%) 日本酒度+6 酸度2.1(滋賀・冨田酒造有限会社)
  • 七本鎗 精米八〇 純米 火入 玉栄(麹米:65%・掛米:80%)(滋賀・冨田酒造有限会社)
  • 秋鹿 能勢の棚田 純米吟醸 初霜 ひやおろし 自営田山田錦(60%) 901号 日本酒度+2 酸度1.6 アミノ酸度1.3 製造年月21年12月(大阪・秋鹿酒造有限会社)

なお,実は,これ以外にも大阪の日本酒売り場をいくつか回ってきたが,新大阪駅の日本酒売り場では秋鹿が見当たらなくなったし,阪神デパートや高島屋でも近畿圏の良心的な小さな酒蔵のお酒は見かけなくなってしまったようで,かなりの二極化が起こっているようだ.これは限られた量の優れた日本酒を,それを求める人達のところに確実に届けるという点では良いのだが,デパートのワイン重視・日本酒軽視の傾向がより高まるだろうし,全体的な日本酒離れを加速させることになるかもしれないのがジレンマだろう.