地酒屋 芳本酒店(盛岡市内丸)

さらに座長をこなしてから(今回はよく働いてるなあ…),会議終了後に市街地をぶらぶら歩いて,「松の屋」のるみちゃんと「大塚屋」の哲也さんにぜひ行くようにと言われた「芳本酒店」に.

この店は内丸緑地という,水路と緑で囲まれた素晴らしい場所にあり,面白そうな小さな店が沢山ある.ただし,ここも区画整理を迫られているらしい.こういう素敵な場所を残さなくてどうするんだと思う.

店内に入ると,そこは純米燗酒の天国であり,竹鶴やるみ子の酒など,素晴らしい日本酒が揃っている.先客がいたので,彼が日本酒を選んでから店主の奥さんに「純米燗酒が好きだけど,普段東京で呑めないようなお酒を」ということでお願いしたのだが,「南部美人」の「芳梅」を呑んだことがあると言ったら「そんなはずはない!」とびっくりして,松の屋の常連だとわかった時には,「手の内がすべてばれている」とすごく悔しがったり,カップ酒が竹鶴,るみ子の酒神亀と並んでいて,その隣の地元のカップ酒を帰りの電車で呑もうかなと思って「これ美味しいですか?」と聞いたら,「美味しいわけないじゃないですかっ!(地元の人がどうしても地元の酒で花見したいと言うらしい)」と断言したり,凄い人であった(「杜の蔵」のWebサイトにも「この店の売りは何と言っても元気イッパイの芳本和重さん」と書かれているくらいなのだ!).「大塚屋」の京子さんといい,素晴らしい酒屋の奥さんには,こういうタイプの人が多いような気がする.「良いものを追求する」には強い意志が必要だが,パートナーもそれを備えていなければ実現が難しいからだろう.
実は1日目にすぐ近くの「白龍」に行った時にも,この店を覗いたのだが,店内が暗かったので入らなかったのだ.奥さんによると,普段から日本酒の保存のことを考えて照明を暗くしているそうで,夜8時までなら大丈夫,その後も照明が点いていれば入って来てかまわないそうである.
その後,店主の芳本和重氏まで店に現れたので,終電に間に合う時間に開店する良い店を教えてもらい,奥さんにわざわざ店まで案内して頂いた.
なお,この店で一升瓶を2本購入したが(片方は東京にはまだ出荷されていないかもしれない),それは到着してから紹介しよう.盛岡に旅行・出張した際には,ここにぜひ行くべし!