二升ガールズ第15回集会 「リベンジ!メロンに惑わされるな!きき酒クイズ」チーム大畑 VS チーム大橋 扶桑鶴 桑原酒場 大畑専務をお迎えして(松の屋・新宿二丁目)

二升ガールズ第15回集会は,大畑朋彦専務を迎えての酒の会.

最初はチーム大畑(リーダーK藤氏)とチーム大橋(リーダーayaya)に別れての利き酒大会で,大畑専務とるみちゃんが,それぞれコメントを書いた解答用紙を見て,山田錦・雄町・佐香錦の純米吟醸の利き酒をするという試みだ.実は昨年の扶桑鶴の会で,山田錦に対して「かすかにメロン系の香りを感じる」というコメントに惑わされて利き酒が混乱してしまったという苦情が殺到(?)ために,大畑専務としてはチームで競い合うことでリベンジを図っていたのだ.
なお,解答用紙のコメントに二人の性格がよく出ていて,大畑専務は冷やは3〜4行書き込んでいるのに,燗になると(冷や→燗の順に利き酒したらしい)めんどくさくなったのか1行(爆)しかも,「〜かも」なんて書いてあるものだから,大塚屋京子さんにまで「大畑専務…かも」とか言われる始末(笑)コメントを見ると,どうも言っていることは間違いではないが,個々のお酒により評価基準がまちまちで,互いに比較しにくい気がした.
るみちゃんはるみちゃんで,あまり好きでない冷やは1行だが,お燗は2〜3行(笑)しかも,「末っ子.たにし取りが好き.どろんこ遊びもする.」から,扶桑鶴 純米吟醸 岡山産雄町だと,誰が予想できようか?(爆)しかし,なかなか直感的なコメントが多く,さすが女性だという感じがした.
昨年の様子から,最初から「チーム大畑は絶対に勝てない」と予測されていたが,やはり僅差で勝てず,大塚屋秘蔵大吟醸はチーム大橋のメンバーに(爆)しかし,やさしいayayaが,あとからこっそりチーム大畑のみんなにも分けてくれた.
さて,真面目な話,扶桑鶴は酵母醸造年度が違う雄町は別として,山田錦と佐香錦は区別がつきにくかった.実は,これは蔵としてお酒のイメージをしっかりもっており,原料米が違おうと,非常にイメージと近い造りができる力があることを示しているのだと思う.逆に,よく「純米酒は味が濃厚すぎるから,本醸造の方が良い」という人がいるが,正しくは「酒質をコントロールする技術力がないから,アルコールを添加でもしないと酒質を適切に調整できない」ということが,完全醗酵させてキレが良く引き締まった酒質を持つ扶桑鶴を呑むとよくわかる.逆に,ダメな純米より良い本醸造もあるわけで,基本的には酒質をコントロールする力で味は決まるのだろう.
料理は,河合さん(=ともしー)ちのにしん,玉子焼き,野菜スティック,手羽先の唐揚げ,焼鳥各種,つみれ鍋,春菊のご飯.







お酒は以下の通り.なお,扶桑鶴のにごり酒は,一様に混ざるように出荷前にすべて人手で振っているそうである.

  • 扶桑鶴 純米吟醸 兵庫産山田錦(50%) 協会9号 日本酒度+6.0 酸度 1.4 アミノ酸度1.8  平成20酒造年度 製造年月22年1月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 純米吟醸 岡山産雄町(55%) 協会7号 日本酒度+5.0 酸度 1.3 アミノ酸度2.0  平成19酒造年度 製造年月22年3月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 純米吟醸 島根産佐香錦(55%) 協会9号 日本酒度+6.0 酸度 1.3 アミノ酸度1.5  平成20酒造年度 製造年月22年3月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 純米 高津川 五百万石・きぬむすめ(70%) 平成20酒造年度 製造年月22年2月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 特別純米 寒作り 島根県産佐香錦22%・島根県産神の舞77% (60%) 協会7号 日本酒度+7.0 アミノ酸度1.2 酸度1.9 平成20酒造年度 製造年月22年1月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 純米にごり酒 五百万石・きぬむすめ(70%) 平成20酒造年度 製造年月22年2月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 純米吟醸 青ラベル 麹米:兵庫県山田錦・掛米:島根産佐香錦(70%) 日本酒度+6.5 アミノ酸度1.5 酸度1.9 平成20酒造年度 製造年月22年3月(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 凌雲(りょううん) 純米吟醸 袋吊り 島根県産佐香錦(50%) 協会9号 日本酒度+3.0 アミノ酸度1.3 酸度1.8 平成15酒造年度(島根・株式会社桑原酒場)
  • 扶桑鶴 純米大吟醸 万葉の心 斗瓶取り 兵庫県山田錦(45%) 協会9号 日本酒度+2.5 アミノ酸度1.1 酸度1.5 製造年月1997年11月(島根・株式会社桑原酒場)…利き酒商品・大塚屋秘蔵品

なお,この日は雨だったが,ayayaとGちゃんは素敵な着物姿だった.お酒の会終了後,みんなでコニーアイランド→カラオケに.私はほとんど玉砕状態だった気がする(爆)